第11回 ト書きの技術1
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シナリオのト書き(映像描写)の基本
シナリオに書くト書きは、細かすぎると思考停止する。
必要な事を出来るだけシンプルに、ドラマに必要なことのみ、先々展開に使うモノ等のみ書くこと。
基本的に衣装は書きません。
書き過ぎるト書きの事を 「過剰ト書き」
書き足らないト書きを 「過小ト書き」 といい、セリフで説明しているからいいという事にはならない。
ト書きは “棒” のように書く。つまり感情も脚色もいらない。ありのままを書くだけ。
シーンをト書きで〆るやり方もアリ=柱、ト書き、セリフの順番じゃなければダメということではない。
リアクションでシーンを終えてみたり、次のシーンを意識した描写だったり、工夫が出来る。
シナリオの映像イメージ
音
生活音など、音から入るとイメージが浮かびやすくなる。音が心情を表現する、音が知らない事象を表現する、音で事象を比喩する。
季節
季節感を入れると雰囲気が描写し易くなる。
小道具
具体物によるイメージのし易さを利用する。モノが事象を説明してくれる、モノが印象を代弁してくれる。
※音声を消して、伝わるものを感じよう。
【課題】
今回の宿題のテーマは 「ハンカチ」 原稿用紙10枚
物(ハンカチ)との因縁をつけることでドラマを作る、主人公の心の揺れ動きを描写せよ。
答え:因縁をどう伝えるか、物の使い方と心情を描写する練習。