第8回 セリフの技術1
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シナリオでのセリフの機能
1、人物の心理や感情を表す
2、ストーリーを展開させる
3、事件や事実を知らせる
セリフは伝えるべき事を単に伝えても全然面白くない。映像との組み合わせがなければならない。
※映像と正反対のセリフ、セリフはウソつき
セリフは飛ぶものである→キャストが喋ったセリフは、その場で消えてなくなるもの。
※そのセリフは 書き言葉で理解できても、セリフを聞いてみてわかるのか=喋らせてみたら理解できないセリフはNG。
シナリオのセリフの条件
1、進行方向に進む
2、人間の言葉である事
3、魅力がある
4、簡潔である
※長セリフには気を付ける。せいぜい3行以内に留めるべき。
シナリオのセリフの進化過程
1、独白、傍白(ぼうはく)=独り言、つぶやき
2、聞いたか坊主セリフ=説明セリフの例え。長いと危険。
3、英会話セリフ=問いに対する答えのような形
4、説明セリフ=「説明」と思わせないようなセリフを考える
5、感情のあるセリフ=ケンカのやりとりが分かり易い
6、情緒あるセリフ=キャラクターならではのセリフ
※キャラクターを出す、映像との組み合わせを考える。
【課題】
今回の宿題のテーマは 「喧嘩」 原稿用紙7枚
2人のケンカを描写する
セリフがメインでいい。映像との組み合わせを考えてみる。
答え:描写するべきところは それぞれの「言い分」、それぞれの「感情」、それぞれの「言い方」