執筆準備は出来ているか|シナリオ教室の劣等生

執筆準備は出来ているか

前ページ 「シナリオ、脚本を書く前に」 の続きを書きます。

 

お話しの「骨」を考えるU

 

もう少し説明します。

 

原稿用紙1行以内、つまり一言でこれから書くシナリオの説明文を書きだします。
もしイメージが湧かなければ実際のドラマやアニメでもいいです。古い名画でなくてもいいので、今日見た映像を一言で説明してみてください。

 

管理者が今日見た映像はといいますと・・・なにがあったかな?

 

そう、アニメですがAT−Xでクオリディアコードの第3話をみました。一言で言えば・・・

 

 「傲慢な弟が姉を死なせかけて謙虚になる」 
お話しでした。

 

これで18文字です。一言とはそんな感じでいいのです。その程度しか書けません。
そこからイメージをどんどん膨らましていきますから支離滅裂で当たり前なので、まずは一言でまとめておきます。

 

上記は完成した映像を見てから出したお話しの「骨」なのでもっともっと書きたくなるのですが、これから書く、これから創作する段階ではこの一言から始まります。

 

分かり易く「骨」としましたが、専門的には”ログライン”なんて言われています。

 

テーマの設定方法は前述しましたが要するに 「変化」 とか 「変わっていくもの」 が主旨なので必然的に 「骨」 にも盛り込まれます。上記にも通じます。

 

傲慢→謙虚

 

これが変化の部分です。

 

シナリオを完成させるイメージとしては 些細な小さい所から徐々に大きくしていく感じになります。

 

 

 

ダウンスケールの考え方

 

なんども言いますが、このシナリオの作り方は管理者がやり易いと勝手に感じてやっていることであります。
シナリオの構築法に決まりはありませんので、当然全体像から細分化してシナリオに繋げる方法もあるのだと思います。それも細かいことから考えだしたら、構築法なんてほぼ無限大にあるのでしょう。

 

管理者は大きいもの(物語全体、世界観)から発想していくと後になって整合性を調整するのがメンドクサイので、小さいことから作り上げていって進捗に任せて調整しながら展開していく方法を選んだだけなのです。

 

管理者的にこれが何事においてもしっくりくるのです。

 

カテゴリーページ「志を持つということ」でビジネス論を紹介していますがその中でもこの ”ダウンスケールの考え方” を提唱しています。
スケールダウンではありません。”ダウンスケール”です。

 

なにが違うのかというと、物事を理解解釈するためにスケールそのものを落とす、小さくする事をスケールダウンと定義して、それとは反対にスケール自体は変えないで解釈できる所から徐々に理解を広げていく方法をダウンスケールとしました。

 

名称はともかく簡単に言えば、わかる所から広げていこう、やれることから行動しよう、ということです。

 

シナリオに置き換えてみましょう。
基本的な発想すら出来ませんよ、最初の内は。シナリオライターなんて周りにいる訳でもないし、仕事の内容なんてわかりません。
だからシナリオの教育を売りとする学校教室に通って学ぼうとします。

 

そこで教わることは完成した映像なりシナリオから(初心者にとって大きなものから)分解して(スケールを小さくして)俯瞰的な観測することなのです。

 

スケールの細分化は本来は繋がっていなければ機能しないモノを コマ切れにします。細かくなった個々の要素に個別の一貫性のない課題を実筆させてシナリオの練習をします。それを学習法と言っています。

 

管理者のやり方は それとは逆に”ダウンスケール”して、シナリオと向き合うことが前提で、出来るところから発想を広げていくということになります。

 

論理を解説してからお話しを導き出す前者に対して、最初から実際にやってみての感じ方を優先させる後者の違いになります。後者は簡単に言うと起承転結なんてはじめから意識しません。結果的に書き終えたらそうなっていた、を目指します。

 

この選択肢はシナリオスクールでは教えません。それはスケールダウン型だからです。

 

どちらが優れているという話ではありません。「こういう考えもある」 と感じてくれればよろしいのではないでしょうか。それぞれ自分に合った選択をするべきです。

 

 

 

さらに踏み込んで発想してみる「骨」とは

 

テーマと骨を考えてみました。メモにも書いてあります。そしたらもう一段段階を踏みます。まだシナリオ本文には辿りつきません。

 

骨を太くする

 

原稿用紙1行で一言で書いたお話しの骨をさらに太くしていきます。

 

今度は原稿用紙3〜4行使って話し言葉でお話しの内容を考えてみます。ここで考えてほしいのは作者の喋る言葉です。
シチュエーションは会議の合間の休憩5分間でタバコを吸いに喫煙室に行ったらプロデューサーと一緒になったとします。タバコが嫌いな方は自販機でコーヒーを買っている時でも構いません。

 

プロデューサーが話しかけてきます。
「よう、久しぶり、どう?今何書いてんの?」

 

ここであなたの書いているシナリオの説明をします。何と言えば興味を示してくれるでしょう。制限時間はせいぜいタバコ1本分です。5分あるかないかです。そこで伝えられなければ個別に聞いてはくれないとします。プロデューサーは忙しいのです。

 

さあ、なんと答えますか?その内容を考えます。それが骨を太くすることに繋がります。

 

制限時間3〜5分間でお話しを相手に理解させるのです。
ただし本当にこのような場面に備えて考える訳ではありません、念のために言っておきます。

 

もちろんこんなラッキーな境遇に見舞われたら使えますのでシナリオの構築意外にも使い道はありますが、いきなりこのような場面では本来伝えたい事の1/3でも伝わればいい方でしょう。緊張感は加味しないでこの制限の中ですらすら答えられる文言を考えてメモに書きます。

 

たぶん書けたものはお話しの要点の塊になっているはずです。それを記録しておくとシナリオを書き進めていって迷いそうになった時に原点に戻してくれます。話があっちこっちに飛び火せずにテーマから脱線しないで済みますし、そこから派生も考えやすくなります。そこを狙っています。

 

一言の骨よりだいぶ具体的に、しかも客観的に書けていると思います。要するに売り込み文句なわけですからそうなるはずです。

 

あらすじではダメです、時間が足りません。プロットでもダメです、繋がりが説明できません。だからこのシチュエーション専用の文言でないといけないのです。

 

こうして 太めの骨が書き出せたら、いよいよ本文の準備になります。

 

 

 

とりあえずばかりだがタイトルを決める

 

管理者がやってなくてかなり後になって気付いた部分でもあります。それがタイトルを決めておくことです。

 

テーマと骨のイメージに合ったタイトルを 本文を書く前に決めるのです。それでも(仮)で構いません。イメージに合った名前を付けておくことに意味があるのです。

 

このような手間を惜しむとどうなるかというと、労力の浪費という形で戻ってきます。つまり苦労するということになりました、管理者の場合。

 

タイトルはいわばテーマをもっと要約したものとも言えます。まったく物語と関係なさげなタイトルでも、それには意味が必ず含まれています。
それを決めたいのですがあまりにもテーマも骨すら決めかねている段階ではただのイメージだけで具体性に欠けてしまいます。

 

管理者の場合はタイトルイメージを完成したシナリオから出していました。それでは遅いのです。

 

本文を書く前に準備しておくべきことにタイトル決めも含まれます。
そして何かにつけ膨らますと申しておりますが・・・

 

本来タイトルからテーマ、テーマから骨、骨から本文 という順番で膨らまします。ただ1番最初にタイトルは上手く決められないので上手くいきそうな所まで遅らせたということです。いくら(仮)でも何度も変えていいものでもありません。

 

何のために決まり事を作るのか

 

それは単にシナリオを書き始めると起こるイマジネーションの拡張に路線を引きたいからです。何と言いますか、自分のシナリオに秩序を持たせるとでも言いましょうか。

 

とにかくありとあらゆるアイディアが頭の中を錯綜します。それはもう無秩序なものです。あれもいい、これもいい、何かないか、このアイディアは合っているのか・・・お話しの葛藤を考えながら自らも葛藤し続けます。そんなときのガイドラインが必要になります。

 

タイトルから発想出来なければ、テーマから。テーマでもピンと来なければ骨から。骨でもよく分からなければ太めの骨から。というふうに確認が段階別で出来てしまいます。

 

プロの脚本家さんはこのような作業を頭の中でこなせるのでしょうけれど、脚本勉強家としましては いちいち確認したいのです。暴走して一気に書いても後の確認に役立ちますし整合性や一貫性についてもブレずに済むのです。

 

それは勝手気ままに書いて上手くいかない経験が管理者にはあるからなのです。いや、今も決して上手くはいっていないのですが 少なからず迷わなくなりました。なにより書く事が早くなりました。

 

シナリオの課題でも20枚、4000文字、厳密に言えば3000文字ちょっとを書く場合でも変化する要素とイメージさえまとまっていれば格段に早く書けます。
それが品質に繋がるかどうかはまた別の話となるのですが、いずれにしても早く書ける事はいいことなのです。

 

シナリオは料理人と同じで手が早くないと使えません。

 

 

やっぱり細工は流々にしておかないと、管理者の場合はダメでした。

 

 NEXT Entry 『本文をイメージする』

 

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第一章 シナリオ構築の全体像
  • 参考に過ぎません
  • 必要な作業とは
  • 小から大へ向かう
  • この作業に取り組める人とは

第二章 実作業に取り組みましょう
  1. テーマの設定
  2. ログラインの決定
  3. お話しの骨格を設定する
  4. キャラクターを作ってみよう
  5. プロット出しでアイディアを量産する
  6. 箱書きで構成を検討する
  7. 下書きシナリオ執筆
  8. 推敲と清書

第三章 お話しの作りはお手本からマネをする
  • 現実的な“マネ”とは

第四章 コンクールに応募する場合
  • 応募要項は鉄板ルール
  • スケジュールに気をつけよう
  • 添付するあらすじについて


※PC画面で23ページ、16075文字



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