推敲法|シナリオ教室の劣等生

推敲法

 

推敲(すいこう)とは、いわゆる ”見直し” である。

 

書いたシナリオは書きっぱなしでは完成しない。

 

見直しをして熟成させないといいものは上がってこないのだ。

 

その見返しにもコツがある。

 

 

寝かして熟成させる正攻法

 

一般的な推敲法のひとつは ”書いたら寝かす” です。
その名の通り、書き終わったら一旦筆をおいて何もしない時間を置きます。
どのくらい時間をかけるのかは 人によって違いますけれど、2〜3日は欲しいですね。

 

長いと思われる方と 短い!もっと必要 と思う方もいるでしょう。事実1週間おく人もいます。
1カ月は長すぎだと思います。書いた事を忘れてしまいます。

 

でも1〜2時間・・・は有り得ませんよ。短すぎると推敲したことになりません。

 

少なくとも1日くらいは寝かせましょう。
時間が無い状況でも、あえて何も手を付けない事に意味があるのです。

 

漬け物みたいで信じられないでしょうが、本当なのです。

 

その間、書いた人はナニしているかというと、何もしていません。日常生活をしています。
書くことはしない、書いた作品について考えても、あえて何もやらない。
普通に寝て、起きて、ご飯食べて、新聞でも読んで、テレビ見て、部屋の掃除なんかして・・・夜になったら寝る。
ポイントは あくまで書かない、考えない ”時間” を取るということです。

 

物書きをした事がない人には理解できないかもしれませんが、よりよい作品を作り出す為の工夫で、けっこうみなさんやっています。

 

実際は締め切りに追われてバッタバタなのかもしれないのですが、知ってもらいたいのが、時間を置く=熟成させる、は何も発酵食品や酒だけではないのです。

 

そして、それなりに時間を置いて、久しぶりに書いた文章を読んでみて下さい。たぶんこう思うはずです。

 

「なんじゃ、これ」

 

書いていた時点では「よっしゃよっしゃ」で筆が進んでいたり、「う〜ん」と唸っていたりしていたかもしれません。
一旦空っぽにした頭で見返す(推敲)してみると、基本的に自分にダメだしすることが本当に多いのです。

 

そして、何がダメなのかを考え始めて書き直します。このようにして書いた作品の品質を上げていきます。
どうしてそうなるか、そう感じるのか、に理屈はありません。理屈もあるのでしょうがそれを分かったところで一発で完成なんてことにはなりません。

 

要は言葉の通り、「熟成」させる時間を取ることです。

 

この方法というか原理は人間が ”見返しをする” 場合やチェック、確認作業に役に立ちます。

 

但しテストや試験みたいに見返しが必要でも短時間しか猶予が無い場合は除外したほうがいいのです。

 

感覚、感性に頼るような行為行動はこの 「熟成」 がとても有効な手段となります。

 

書き上がり即終了ではないのです。誤字脱字にも気が付きます。

 

ちゃんと見直しましょう。

 

 

 

映像イメージ法

 

クリエイターさんがよくやっている推敲法とあまりやっていない推敲法を紹介します。

 

完成したシナリオを見返して(見返さなくても)頭の中に動画イメージを思い浮かべて推敲します。
基本的に映像クリエイターな人たちの必須スキルでもありますが、脳内シアターに実際に写してみて作品をチェックします・・・

 

出来る人と出来ない人の差が大きいやり方だと管理者は思います。
監督さんはこの脳内イメージが作れないとコンテが書けないので、志を持った段階からフレームを意識してモノを眺めるクセを付けています。

 

よく両手の親指と人差し指をL型にして互い違いにくっつけて四角い窓から覗いてみたりしますよね。
そうやってキャメラのファインダーを意識して映像を切り取ります。全方位が見えてしまう人間の視界から映像だけを切り取る、抜き取ることでシーンをイメージするのです。

 

ちょっと誰だか忘れましたが、古い日本の映画監督で、障子の桟(四角い木の枠)をファインダーに見立てて、障子の白い障子紙に映像をイメージしておられました。

 

なかなか慣れないと頭の中に映像・・・なんてうまく写し出せませんが、脚本家だってシーンをイメージ出来ないと、映像にした時に支離滅裂な物語になりかねません。
プロの方々はちゃんと出来るのです。それも訓練次第、練習いかんによって慣れて獲得するんものですので、障子でもなんでもいいのでシーンをイメージするクセを付けてみましょう。

 

絵が描ける人は絵コンテを書いてみてもいいですね。管理者も何度か絵コンテに挑戦して見たことがありますが、あまりにも絵が下手でゼンゼンイメージが湧きませんでした。

 

そんな人は、字コンテ というものもあります。

 

その名の通り、絵コンテの絵なし版です。
書き方はイメージしやすい形であればなんでもいいのですが、管理者の個人的な考えですが、シナリオの横向き縦書きの形から離れた書き方の方が、なんとなくイメージしやすかったように思います。
つまり縦向き横書き、それこそ絵コンテの様な上から下に向かってシーンが流れていくような書式です。

 

 

さらにそのイメージを強力に後押しする方法が、あまり実践されていない録音法です。

 

録音推敲法

 

やり方は簡単です。自分の書いたシナリオを 自分で朗読します。セリフは感情こめて、一時一句自分で読んでいきます。できればBGMも付けたい所です。書いたシナリオのイメージの音楽を流しながら、書いたシナリオを朗読して録音しておきます。
読む時に気を付けたいのが ”間” のとり方です。実際にシナリオのイメージに従って”間”を入れて朗読してみます。

 

そして録音したものを、聴いてみます。

 

そうするといろいろ感じることが出来るのです。
面白いか、面白くないか、
おかしいか、ちゃんと出来ているか、
早くないか、遅くないか、
当初のイメージと合っているか、違和感はないか、
説明セリフになっていないか、ト書きから伝わるか
等々

 

おかしければ直します。それを繰り返すだけです。基準はあくまで書いた人が王様で、書いたあなたが面白いと感じればOKです。

 

推敲に際して気を付けたい所があります

よく「なるべく多くの人に見てもらえ」と説いている方が多いのですが、間違ってはいませんが注意しないといけません。

 

ひとつは ”その人は脚本が読めるのか” という問題。
小説読みされたら正当な評価なんて期待できません。
読み物と脚本の違いはもう理解されていますよね。

 

分別がつかない相手に自分の脚本を読ませても意味がありません。参考になりません。

 

専門家でもない不特定多数の人にシナリオの感想を求めまくる勇者もおられますが、管理者的にオススメしません。
なぜか、
その意見は本物なのか、ということです。たぶん違うと思われます。

 

だから、あなたが王様、王様が面白いといえば、それでいいのです。例え初心者でも王様は王様なのです。

 

その事をお忘れなく。

 

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第一章 シナリオ構築の全体像
  • 参考に過ぎません
  • 必要な作業とは
  • 小から大へ向かう
  • この作業に取り組める人とは

第二章 実作業に取り組みましょう
  1. テーマの設定
  2. ログラインの決定
  3. お話しの骨格を設定する
  4. キャラクターを作ってみよう
  5. プロット出しでアイディアを量産する
  6. 箱書きで構成を検討する
  7. 下書きシナリオ執筆
  8. 推敲と清書

第三章 お話しの作りはお手本からマネをする
  • 現実的な“マネ”とは

第四章 コンクールに応募する場合
  • 応募要項は鉄板ルール
  • スケジュールに気をつけよう
  • 添付するあらすじについて


※PC画面で23ページ、16075文字



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