なれるのか?アニメ脚本家|シナリオ教室の劣等生

なれるのか?アニメ脚本家

 

シナリオスクールはプロの脚本家の登竜門ではない。

 

シナリオコンテストもそれにあらず。

 

映像業界との付き合いの無い一般の人が脚本家として知られるには かなり敷居が高い。

 

それでもアニメの脚本家は存在している。

 

その人たちはどのような経緯でそこにいるのか。

 

 

王道は制作会社

 

アニメ脚本家になる方法としては
 「チャンスを待つ」
という ”待ち” のスタンスになるようです。

 

それも10年単位で時間がかかります。脚本家は制作スタッフの中でも上位職であるからなのです。
つまり、制作現場で働いていて、出世して脚本を任されるようになり、自分の名前だけで仕事が取れるようになれば脚本家として独立します。

 

これが王道です。

 

脚本パートに限りません。絵師、イラストレーターも 演出家も、監督職も最初からそうなったわけではありません。
与えられた仕事を全うするうちに組織の信用を勝ち取り、任されるようになって、自分の地位を作り上げてきた方々で成り立っています。

 

ですから、シナリオが上手く書けても、それだけではダメだということ、足らないということを自覚しなければなりません。

 

 「自覚してたって、やりたいんだ、脚本家」

 

皆さんそう思って勉強されていることと思います。管理者もそんなワガママが動機なのです。

 

でも、どうしたら確実に脚本家になれるのか、と聞かれれば このような答えになります。
ぶっちゃけ 近道は存在しません。

 

ですが 押さえるべき要点は見えてきます。少しでも近付こうとすればそれも可能なのです。

 

 ”王道” を分析してみましょう。
脚本は制作文芸の管轄です。

 

アニメ制作は大きく分けて2つの道が存在します。いろんな監督さんの経歴を見ても明らかな通り 制作から監督になられた方と、絵師から監督になられた方。

 

違う入り口から監督になられた方もいますが ザックリ分けるとこうなっています。
改めてお断りしておきますが、”王道” から監督になられた人の場合です。
実際には、当然それ以外の畑から監督職に就かれている方も大勢います。

 

文芸担当を例に見てみましょう。
制作陣の中でもなぜ文芸担当が脚本家に近いのでしょう、それはたくさん脚本を読める立場にあるからです。

 

更にその脚本がどのような経緯を辿って映像になるかを知っています。スケジュール管理も文芸の仕事ですので具体的な制作工程も把握しています。

 

豊富な脚本を読むことができて、なおかつどんな直しを受けて、どのように変化して決定稿となり、それが絵コンテや演出によって芝居に加工され、そこから先の工程も把握できる・・・
もう素人には手の届かない現場での経験が文芸担当の強みです。

 

ハッキリ言ってそこらのコンクール入賞者なんかより使える情報をたくさん持っています。それも現実に即した価値の高い情報です。我々みたいに又聞のまた聞きではありません。

 

アニメ脚本家を目指したい若い方は 制作会社に就職して文芸担当者になるのが 素人目にも手っ取り早いと思います。それこそ、文の芸に特化した専門職なのです。

 

それじゃ絵師パートから脚本家にはなれないのかというと、そんなことありません。
なんか、制作も向き不向きがあるようで 入社した人が路線変更することも大いにあるそうです。絵がダメで文芸とか、逆にマネージメントがダメだから絵の方に転向も有り得るそうです。

 

どれだけ自由なのかはわかりませんが。

 

制作からですと、制作→文芸→演出→絵コンテ→脚本→シリーズ構成→監督
絵師からですと、作画、動画→作画監督→総作監→キャラデザ→原案→演出→絵コンテ→脚本→シリーズ構成→監督

 

ザックリと制作会社に入社してからのステージはこんな感じだと思います。
実際はこんなにすんなりいかないとは思いますが・・・

 

見ての通り、最終的には管理職になっていきます。監督の上にも総監督、プロデューサー、アニメーションプロデューサー・・・制作会社を立ち上げれば取締役にもなります。

 

シナリオスクールは脚本家はもとより、映像制作会社の要職の登竜門には成り得ませんが、制作会社で働くことは正統な道筋でしょう。

 

但し、大きな問題があります。

 

若い人は何も考えずとりあえず制作会社、という道があります。募集も頻繁にしています・・・。
なにが問題かと言うと、賃金が安く、環境が過酷であるという事です。

 

つまり、給料と仕事が見合っていないのです。
これはアニメ業界が始まって以来変わりようのない現実で、人の入れ替わりが激しいのも特徴になっています。つまり辞めちゃう人が多いのです。

 

また、アニメ制作会社業界は基本零細企業の集まりで大した資本力もなく、各社入り混じった もちやもちやの委員会制です。1本のアニメ作品を作るにしても全ての工程を一社で賄っている所ってあるのでしょうか。
管理者は知りません。

 

とにかく余裕も無い所でなんとか食いつないでいるような印象があります。

 

業界の偉い人は ”それが競争原理を働かしていいものが出来る” と、なんだかよく分からない理屈を言う方もいますが、客観的に見て褒められたものではありません。
自慢するならもっといいところを自慢すべきです。
アニメ業界の会社としてのクオリティはかなり遅れています。

 

実際に管理者が制作会社の面接にてその会社の社長さんとお話ししたところ・・・

 

まず、若い人。もちろん未経験であれば20歳代、つまりは気力体力の充実している人であること。
上京者はNGで東京在住の親元から通える人、独身でも生活コストがかからない境遇の人。
ということはそんなに給料が出せないという意味です。

 

これが最低条件でした。管理者はのっけから対象外だったので後はその社長さんと世代が同じだった事もあり、楽しく雑談して終わりました。

 

ですので、いくら脚本がたくさん読めたり、業界通になれるとしても、自分の生活が担保されなければ大人としては働きたくても働けません。
それでも、やる人はやっています。

 

そういった意味でも敷居が高いのです。

 

 

 

 ”王道” は結局一般的でない

 

我々初心者はどうすればいいのでしょうか。

 

文芸担当みたいにたくさんのシナリオを見れる読める機会もありません。
先人の脚本家大先生は 「シナリオをたくさん読め」 的な事をおっしゃいますが、現実はムリです。アニメに限らず映像の台本はほとんど流通していません。たまに見かけても数がありません。それにプロの書いた脚本でも他人の書いたモノに違いはありません。参考程度にしかなりません。

 

どうしましょう。

 

文芸担当は脚本を読めますが書けませんし、書いている暇はありません。
我々は読む機会は乏しいのですが書ける機会はたくさんあります。
このあたりから攻められないでしょうか。

 

例え文芸担当が豊富な脚本情報を持っていても、いざ書く段階になれば自分の感覚だけで書かなければなりません。書くことに関しては我々と同じ条件です。
そして書こうとした場合にたくさん読んできた脚本が役に立ちます。
我々はこの役に立つ部分を既に出回っている映像から読み解きます。その見る映像はボーダレスに見ることができます。洋画。邦画、ミュージカル、歌舞伎、落語、宝塚、演劇・・・なんでも吸収できるのです。それを脚本を書く時に活かします。

 

こうした努力があれば、現場主義で無くても補えるのではないでしょうか。

 

また、脚本家は必ずしも映像業界出身でなくてはいけない、というルールはありません。

 

ご存じの通り、面白いホンが書ければそれでいいのです。
あとはその面白いホンが書けるという事実を 統括者であるプロデューサーや監督に知ってもらわなければなりません。

 

この方法が、これ!というものはありません。
なんとかして業界に食い込まないと いくら面白いホンが書けても発信できません。

 

ですので、脚本の技術を磨く事と同等以上に ”道を作る” ことに腐心しなければならないのです。

 

制作会社に勤める事は、それらも自動的に付いてきますので、給料が安くて過酷な環境でも将来を見据えればそれでも価値が高いと言えるでしょう。

 

それが出来ない管理者はじめ皆さんはなんとか、自力でも他力でも構いません、作らなければ誰も与えてはくれないのです。
その ”道” を作る手段としてシナリオスクールではコンクールを推奨していますが、実際にはアテにはならないのです。
自分で作るしかないのです。

 

 

さあ、どんな方法があるのでしょうか。

 

皆さんと意見を交わしたいと思います。ご興味ある方はメールフォームよりお問い合わせください。

 

 

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第一章 シナリオ構築の全体像
  • 参考に過ぎません
  • 必要な作業とは
  • 小から大へ向かう
  • この作業に取り組める人とは

第二章 実作業に取り組みましょう
  1. テーマの設定
  2. ログラインの決定
  3. お話しの骨格を設定する
  4. キャラクターを作ってみよう
  5. プロット出しでアイディアを量産する
  6. 箱書きで構成を検討する
  7. 下書きシナリオ執筆
  8. 推敲と清書

第三章 お話しの作りはお手本からマネをする
  • 現実的な“マネ”とは

第四章 コンクールに応募する場合
  • 応募要項は鉄板ルール
  • スケジュールに気をつけよう
  • 添付するあらすじについて


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