シナリオ、脚本スキル|シナリオ教室の劣等生

いい参考書って?

 

 

 

シナリオスクールでは 教本、参考書の類はあまり無かったと思います。

 

講義でも「教本の何ページから・・・」
なんてあんまり記憶に残っていません。

 

一応事務所に行けば、参考書は売ってはいるのですが、積極的には販売していません。
管理者が学校関係者でしたら もっと積極的にクロスセルするのですが・・・

 

それはともかく やはりシナリオスクールから発信されるものでは  「足らない」 と感じました。

 

 

シナリオの参考になる参考書とは

 

先人の脚本家先生の意見で印象的だったのが
 「シナリオ参考書、入門書、解説本の類はシナリオが書けるようになってから読んでも遅くない」
というものでした。

 

管理者は「へ〜、そうなの?」と思いました。
正直スクールで教えられる講義と課題の宿題の添削だけでは 理解が及びませんでした。
わかりませんでした・・・
当時を思い返せば基礎課程中は自分から積極的に脚本入門本やノウハウはシナリオスクール以外積極的に取っていませんでしたので 気の向くまま、なんとなく、で半年過ごしてしまったと思います。

 

そんでもってどんなシナリオを書いていたかというと・・・

 

ほとんどパクりでした。
いや、パクりの概念すらなくて、
それでもアニメだけは当時から浴びるように見ていたので
テーマに合わせたアニメのシチュエーションを思いだし、
ちょっと焼き直して、枚数調整して提出していました。

 

課題テーマ「駅」では
大沼心監督、高山カツヒコ脚本 「ef 〜 a tale of memories」で登場する眼帯をしたヒロインの一人「新藤千尋」が座っていた、廃線になった無人駅 をパクリ・・・

 

課題テーマ「喧嘩」では
TONNY原画のエロアニメ「フォルト!」で修兄ちゃんの態度が気に入らない妹の澪が投げつけたテニスボールと、続けて投げつけたテニスラケット本体(振り返った修の顔に思いっきり当たり気を失う)の描写をパクリ・・・

 

課題テーマ「出会い」では
アニメの常套手段 ”ラッキースケベ” を描写して・・・

 

このようにふざけていました、いま思えば。

 

なんでこうなるのか、というと

 

 ”具体的な書き方、構想の仕方がわからない” からなんです!と 言い訳させて下さい。

 

とにかく シナリオスクールは社会人にはタイトなスケジュールで毎週課題提出を求められるものだから深く考えていられなかったと、
これもいい訳ですが 
せめて毎週出される課題テーマに対して どんな答えを期待しているのかくらいは事前に解説してほしかったと率直に感じました。

 

そして「この課題の言わんとするところは〜」と翌週の課題提出した後に説明をします。

 

もう!後出しジャンケンじゃん!と憤慨したものです。

 

当然の如く提出した課題は まったくトンチンカンな方向性のモノでしかありません。

 

で、このサイトを立ち上げる意味もあったので関連した本を何冊か読みました。

 

内容がある本、イマイチな本、いろいろ読みましたが
基礎課程でのモヤモヤ感は、何のことない2〜3冊読んだだけでなくなりました。
少なくてもシナリオスクールの提出課題程度ならこのくらいで十分なはずです。

 

なのですが・・・
巷で売られている脚本の参考書的なものは、本当に参考にしかなりません。

 

それでも書くことに迷いを感じれば、本を買って読むことは自然な行為でごもっともなのですが
意外に参考にならない本もたくさんあるようです。

 

ここでご紹介する本は、管理者が読んで脚本シナリオを書くために

 

 ”分かり易い” と思った本だけです。

 

紹介する本もすべてが満点な訳はないのですが、一応書くための方向性なり具体的で実行可能な「やりかた」を解説しています。

 

シナリオスクールもそうなんですけれど、解説で今一つ分からないのが ”例文引用” です。
例文引用という言葉があるのかどうか、分からないのですが、間違っていたらゴメンナサイ。

 

「〜〜〜のセリフは××の葛藤の気持ちを表しています。例えば映画○○のこのシーンが参考になります」

 

この ”例えば〜〜” の部分・・・よく人が誰かに物事を教える場合、説明文言に対して補足として例文をつけるでしょう。
管理者もよく使います。
でも これって分かり易そうで、結局分からないと思いませんか?

 

シナリオスクールの授業では映画や有名著名な作品を引用して、中には実際の映像を見せて解説するのですが
聞いた時点、見た時点では「うん、うん」と納得します。納得はするのですが、実際にそれを自分の作品、課題に対して どのようにして応用すればいいのか、どう利用すればいいか、がわかりません。

 

本にしても同じです。
管理者が読んだ本の中にも とにかく解説に映画を引用して物事を説いているものがたくさんありました。
もう、並べまくっていました。

 

管理者は思います。

 

「うんうん、あなた(本の著者)はたくさん映画を見てこの本を書いたのね、すごいね、見習わなければならないね、で、初心者の我々は何をすればいいの?」

 

ハッキリ言います。これがダメな参考書です。シナリオスクールもこのロジックで解説しています。
ですので、このサイトをご覧の皆さまはキチンと使える、自分が創作できる手助けになる本を選んでください。
お金の無駄になります。

 

 

 

 

管理者オススメ参考書紹介

 

以下、管理者が本当に役に立つと感じた本だけ紹介します。

 

          

ブレイク・スナイダー氏は既に故人であられますが、この本には各論が論じられています。日本とハリウッドの大きな文化の隔たりを感じます。シナリオ執筆で一番迷うところのモデルケースが説かれています。

 

 

星山博之氏も故人ですが、数少ないアニメシナリオについて書かれている本です。

 

 

ご存じ冨野由悠季監督のコンテ、演出に関する本です。シナリオの後工程の話中心ですがシナリオの核心が感じられます。ちょっと専門的ではあるものの、管理者はかなり役に立ちました。映像に携わる人は一読の価値アリアリです。

 

 

表現に迷った時に持っていたい1冊です。思考、心情を行動でどう表すかのヒントが満載です。

 

 

一応紹介はしますが参考書は書けるようになってからでも間に合いますし、ある程度書けないと理解しづらい部分もあります。

 

お買い求めはぜひこちらからお願いします。

 

 

 

参考書より優先すべき事とは

 

他人様のありがたい解説をけなしたシナリオスクールの劣等生である管理者のこのサイトは、あまり例文を出さないで解説しようと心がけています。

 

なぜか

 

 ”我々が知りたいのは総論でなく、各論である” が故なのです。

 

脚本術に限りませんが こうなっている、ああしている的な俯瞰的評論はもうお腹いっぱいです。
そうじゃなくて 何をしたらよいか を知りたいのではありませんか、みなさんも。

 

ぶっちゃけ、映画の引用なんかされても 
 「見てないから分かんない」 でおしまいになりがちです。

 

新世紀エヴァンゲリオンの有名なシーン、美里と加治のカラミのシーンなんかも見ている人に物凄いインスピレーションを起こさせますが、見ていない、興味ない人には分からないで終わってしまいます。

 

「エヴァンゲリオンなんてパチンコしか知らないよ」・・・こんなものなのではないでしょうか。

 

映画、映像からの引用、ましてや描写の解説では使うべきではありません。

 

なぜなら映画、映像は見た人が ”感じる” ことで作品として成り立っているからです。

 

切りとってバラして説明すべきでないし、そもそも解説用に出来ているわけではありません。
これが ”例え” の本質です。

 

 ”脚本家になりたいなら例題で出した映画くらいちゃんと見なさい” と言われるかもしれませんが
映画を見る意味と 今そこで教えるべき事柄は似て非なるもの なのです。

 

「例えば」は 例えでしかありません。例えば、で脚本が書ければそれでもいいのですが
例えば学園モノを書く・・・としたら  ”例えば” では書けるわけがないのです。

 

舞台としての学園、そこにいる個性溢れるキャラクターをどのようにして創作するか、は ”例え” ている場合じゃないのです。

 

参考書、というか売られている本全般に言える事ですが
本に書いてある情報で読者が有用である事柄は一冊中1割〜2割です。
それが少ないからダメってことではなく、広く一般大衆に読んでもらうためには そうしないといけない側面があります。

 

買った本が自分の役に立ったと思う部分は人それぞれ違います。
本は商売道具なので広く浅くが基本姿勢です。
もっと自分に合った情報が欲しい人、つまり狭く深くを求める人は個別に相談を受けなければなりませんが本の単価では叶いません。
個別コンサルはかなり高額です。
広く浅い内容でもテーマがあるわけで、そのテーマにどれだけ切り込めるかがいい本の条件であると管理者は思います。

 

切り込める、とは ”できるだけ共有できる各論が載っている”  ということです。

 

このサイト「シナリオスクールの劣等生」もパブリック向けのコンテンツですのでこの条件は変わりません。
管理者もこのサイトをご覧になった人の全体の2割の方々の役に立てればいいと思って書いています。

 

まわりくどくなりましたが
 ”参考書は書けるようになってから読んでも遅くない” はけっこう本質をついています。
読むなということではありません。

 

脚本、シナリオを書いたことが一度も無いと理解に苦しむ ということなのです。
まあ、それだけではありませんが。

 

 

総論チックで恐縮ですが個別の要素に関しては他のページを見て下さい。
我々の見るべきところ、するべきこととは

 

 ”自分のリソースを見つける事、自分のオリジナリティを見つけて文章化すること” 

 

それは参考書入門書を読む事よりはるかに優先すべき行動なのです。

 

そして、 ”面白いホンが書けるようになる事” に他ならないのです。

 

さらに 「稼げたら最高!」 と思いませんか。

 

シナリオ参考書に頼るべからず

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