第15回 構成1「起」
ストーリーを組み立てる事がシナリオを書く事ではない。それでは面白くならない。
面白いシナリオとは、ドラマを組み立てることである。
ドラマとは 『変化』 である。
感情移入させる構成とは、シナリオにおける起承転結。「起」 とは出だし。
このページの目次
シナリオの 「起」 の機能
含まれるべきは
天
いつ?地
どこで?人
だれが?(主人公)(感情移入先)
※観客が世界に入り易くなる。
アンチテーゼ
変化する前のこと。「最初はこうだった」部分がハッキリしていないと物語が破綻する。
※変化をしっかり伝える(作者の熱いハートをガツンとぶつける所である)→変化させる事、それが自分がなにを書きたいのか、になる部分である。反映されるところなのだ。
シナリオの 「起」 の条件
魅力
含まれるものとは「天」、「地」、「人」このうち 「人」 が1番ひきつけられる要素。人の魅力とは 「普通ならやらないけれども、このキャラクターならやる」、「いかにも」な行動である。
※魅力ある「謎」→あえて見せない、正体を明かさない演出。主人公の行動だけ、視線だけ、音だけの演出により観客に謎かける。
シナリオの 「起」 の入り方
※ 「起」 とはドラマの始まりなので・・・とにかくドラマを始めるべし。経緯とか、前提は必要ない。始めないとはじまらない。
撫で方
緩やかな入り方。天地人を描いてから物語に入るやり方→インパクトに欠ける。
張り手方
いきなり事件を見せるやり方。観客に「いったい何が起こったの?」と感じさせることが出来る。ただし後で説明が必要。
【課題】
今回の宿題のテーマは 「出会い」 原稿用紙16枚
「起」 の部分のみ、出だしの7〜8分のシーンを書く。尻切れトンボでいい。再会はNG、初対面○
主人公と1人を合わせる。アンチテーゼはなし。
答え:魅力付けと天地人、謎の要素を盛り込む。