シナリオ脚本に添付する表紙、人物表、裏表紙

シナリオは本文だけ書けばいいというものではない。

 

表紙、人物表、本文を挟んで裏表紙を付ける。

 

簡単でも製本して、脚本になる。

 

シナリオの表紙

メインタイトルを真ん中にでかでかと書きます。

 

手書きで書く場合もペラの真ん中にでっかく書きます。

 

マス目や行に合わせる必要はありません。

 

幅3マスくらい使ってでっかくおっきく元気よくバア〜ンと書きましょう。

 

作者名は左下に書きます、これはあまり大きくしなくてもいいです。

 

右上にも表題を書くことが出来ます。

 

なんチャラコンクール応募作品とか課題名などが書けます。

 

 

 

シナリオの人物表

右から左へ向かって登場人物を連ねていきます。

 

この人物表に書かれるキャストの順番ですが、シナリオの序列に従って右から書いて行きます。

 

物語に登場する人物には必ず描かれる序列があります。

 

まず主役がいます、次に脇役がいます、その次に端役がいます、そのまた次にモブキャラやその他となるキャストがいます。

 

この順番で人物表には書いて行きます。

 

名前はフルネームです。

 

例え劇中で愛称とか本名以外で呼び合っていたとしてもフルネームで書き入れます。

 

名前のないキャストもいますがそれは物語上の役割の名称を書いたり、略称を書いたりします。

 

基本的に登場する人物は全員書き入れます。

 

ただし、モブキャラまですべてひとりずつ全員書くわけではありません。

 

名前もなくてセリフもない、個別のアクションも与えられていないような、背景に紛れるようなキャストはその他でまとめられます。

 

名前の直下に年齢を括弧書きで書きます。

 

年齢は具体的な数字で指定します。

 

これって適当ではいけません、必ず確定した数字として指定するのがシナリオライターの仕事です。

 

下の人物表はパソコンで入力したものを載せましたが、手書きのペラで書かれたものであれば年齢は一マス横括弧の中に年齢を書き入れてください。

 

年齢の下にはその人物のパーソナルデータを書きます。

 

社会的立場や肩書き、家族の中の立場、夫だったり親だったり義理の母だったり、勤めている会社名、役職、所属、

 

学生ならば学校名何年何組、部活の名前、その中での立場、キャプテンやマネージャーなど、物語上で必要なデータを簡単に書きます。

 

この人どんな人ということが分かるようにしておきます。

 

主役は関係ないのですが、脇役以下、主役と近い人だけその主役との関係を書きます。

 

兄弟関係ならば兄とか次女とか書きます。

 

で、このパーソナルデータもあんまりいっぱいは書けないんです。

 

なるべく簡略して物語上必要なことだけ書くのですが、どうしても長くなる場合は改行してデータの部分で頭揃えします。

 

人物表に書くキャストの基準とは

一応、人物表に書かれるキャストの基準があるのですが・・・

 

セリフのあるなしで判断します、と言われたことがあります。

 

ただ、自分でシナリオを書いてみると物語の中で必要ならば例えセリフがなくともやっぱり書くべきです。

 

例えば回想シーンの中でセリフを言わなくても、そこに登場した人物によってキーポイントになるようであれば人物の序列に従い書かなければならないでしょう。

 

ですからセリフのあるなしで一刀両断するんじゃなくて、重要度に応じて書くべきキャストはすべて書く、ということです。

 

登場した人物が必ずセリフをしゃべるという前提はありません。

 

エキストラ

セリフもなければ名前もない、個別の動作もない背景になるような人々ですね、その場合はその他としてまとめます。

 

その他にもグループがあるならそのグループ名を入れてその他とします。

 

例えば学園もので実際にその学校に通われている演劇部の人たちにエキストラとして協力してもらったとしたなら、

 

なんチャラ高校演劇部の皆さんとして感謝しつつひとまとめにして片付けます。

 

物語の序列

お話、物語というのは必ず主人公、主役がいます。

 

主役とは、そのお話が誰についてのお話なのか、の誰の部分のキャストになります。

 

物語の中心人物ですね、キャスト全員が主役とは成り得ませんし、主役がいない、ということはありません。

 

必ずキーとなる人物が設定されます。

 

例えアイドルグループがメインとした物語でも、その中には必ず中心になる人物がいるはずです。

 

リーダーとかセンターとか、また役付でなくともお話を引っ張っているキーキャストがいます。

 

そのお話は誰のお話なのか、これが主人公の要件です。

 

この序列は、人物を描く場合の深度、どこまで深掘りするのか、ということにも関わってきますから、登場人物にはそういった優先順位があることを押さえておいてください。

 

ですから人物表の筆頭には必ず主役を書きます。

 

この例題だと同じキャストに年齢が二つ書かれていますよね。

 

これは回想シーンなどで同じ人物でも年歳が違う場合にこう書きます。

 

二つ書くんですが、例えば30歳と55歳ではこういう書き方はしません。

 

30歳と55歳であるなら物語上で中心となる、一番登場シーンの多い年齢を一つだけ指定します。

 

二つ書く場合は例題のように同一人物でも演じる役者を変えなければならない場合にこう書きます。

 

30歳と55歳ならばメイクなどをして同じ役者でもいけると思いますが、例題のように25歳と11歳では明らかに見た目が違ってしまい同じ役者では務まらなくなってしまいます。

 

もうひとり役者を立てなければならない場合にこういった書き方をします。

 

シナリオの裏表紙

表紙には作者名しか書かれませんので、裏表紙には作者のパーソナルデータを書いておきます。

 

シナリオの所有者情報です。

 

 

 


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