シナリオ、脚本の執筆法|シナリオ教室の劣等生

シナリオ、脚本の執筆法T

シナリオの執筆法に決まりはない。

 

それではレクチャーにならないのでタタキ台を示す。

 

シナリオ執筆は作者が書きやすい書き方をしているだけである。

 

あなたはあなたの執筆法を見つけて欲しい。

 

具体的なシナリオ執筆例

今回からは初心者でも書けるシナリオ執筆法をお話ししていきたいと思います。

 

ちょっと難しいかも知れません。

 

今までのレクチャーではシナリオを構成するパーツ程度のお話しか出来ていませんので、シナリオとして完成させるにはどうすればいいのか、を皆さんとともに考えていきましょう。

 

まず、イントロにも書きましたがシナリオの執筆に決まりはありません。

 

ある程度の書式を守って書いてあって、内容が伴っていれば、どんな書き方、構想、設計をしても構いません。

 

最終的に映像化出来るようなシナリオ、脚本になっていればそれでいいことです。

 

故に私のレクチャー通りにしなくたっていいものです。

 

しかしながら、それでは何を書いて、どうやって進んでいけばいいのか、分からないと思われますので例として提示していきます。

 

私に言うことに捕らわれないでください。

 

シナリオ執筆の具体的な工程とは

はじめにシナリオの執筆作業ってどうなっているの?と思われていることでしょう。

 

簡単ではありますが一連のやることをばあ〜っと言っていきますので参考にしてください。

 

それでは大雑把ながら作業面からばあ〜っと言っていきます。

 

まずテーマを決めます。

 

次にテーマにしたがったログラインを決めます。

 

次にログラインを元に大雑把なお話の骨を決めていきます。

 

次に骨を詳細化した太い骨を考えていきます。

 

次にいくつか考えられた太い骨に肉付けをします。

 

何個かエピソードが作れますのでそれらを、箱書きなどを使って構成を検討します。

 

構成が決まれば下書きとしての本文を書いてみます。

 

下書き本文を書けたら推敲を行います。

 

推敲から直しを経て修正を加えた本文が出来上がれば、清書します。

 

シナリオとして完成させます。

 

このような流れの中で創作をしていきます。

 

簡単にば〜っと言っただけでも結構な作業量であることが分かると思います。

 

細かい話をすればもっとたくさんあるのですが、とりあえず全体像を掴んでください。

 

これだけの作業量をこなしてようやくシナリオが完成します。

 

そこへ持ってきてごく一部のイメージが固まった程度でシナリオが書けるという人が結構います。

 

そのような人に何人かあった事もあるのですが、執筆を甘く見てはいけません。

 

一足飛びには行かないんですよ、シナリオ執筆って。

 

いきなり書けるわけありませんし、初めは小さいイメージやアイディアというものを、段階を踏んで徐々に膨らましていってようやく完成するものです。

 

何もないところから創作で作るとは簡単ではありません。

 

極小さいものからだんだんと大きいものへ拡張させるのが、セオリーになります。

 

本当はレクチャーが逆

もう一つ、シナリオ本文で使う書式書き方について・・・

 

はじめにシナリオの書式、書き方から説いて参りました。

 

しかしながら、一連のシナリオ執筆で実際にペラを使って柱ト書きセリフに分けられて書くのはずっと後の工程になります。

 

ファーストレクチャーでは「シナリオを書くことは難しくないよ、難しく考えちゃいけないよ」と言っちゃってますが、確かに書式に従って書くだけならば至って難しいものではありません。

 

でも、執筆を通じて実際に書式に沿って書く作業は全体の1割2割といったところです。

 

シェアとしてはあまり多くありません。

 

それでも書式を先に申したのには理由があります。

 

それはシナリオの書き方すら知らなければ、人の書いたシナリオも読めないしシナリオってどんなものか、の具体的なイメージすら思い浮かべられないであろうと推察できるからであります。

 

書式そのものは、ト書きの表現など考えて書かなければならないものもありますが、それほど複雑ではありません。

 

あくまであなたが、この順序の方がわかりやすいだろうと思われるので先にシェアの少ない書式のレクチャーからカリキュラムに組み込みました。

 

難しいのがそのシナリオに書かれること、つまりは綴られる物語をどうするか、にあります。

 

これが究極に難しいのです。

 

それこそ才能まで問われる部分でもあります。

 

物語をどうするのか、ということは書式とほとんど関係がありません。

 

書式にのっとってペラに書くことが上手くても、それで秀逸な物語を作れるということではありません。

 

書式は単なるツールでしかありません。

 

ツールに有機的な役割は、シナリオに限らず存在しないのですね。

 

例えばとても高価で素晴らしい切れ味を備えた包丁を使っても、それがおいしい料理を作る条件ではないのと同じです。

 

道具はあくまで道具でしかありません。

 

シナリオも同じ。

 

作者のイメージがあって、それを原稿用紙に写す際にはじめて書式が役に立ちます。

 

イメージが先、書式はあと

シナリオの価値とは書式にはありません。

 

あくまでもあなたが想像したイメージがどうなんだ、が評価対象になります。

 

シナリオを使って何を表現するのか、何を描くのか、に本質があります。

 

先にイメージがあって、その後に書式があります。

 

スクールみたいに書きながらイメージさせるのは順序が間違っています。

 

実際はイメージが先にあって、そのイメージを、書式を使って書き写しているのです。

 

私がシナリオを書いていて一番問題を感じることが、

 

『イメージ出来ていない状態で本文を書き始めてしまう』 ことです。

 

これって絶対に書けません。

 

当たり前です、イメージがないんですから。

 

ものすごいストレスになります。

 

スクールで書かされる課題程度のものでも、イメージがなければいっこうに筆が進みません。

 

私もスクール時代、机に広げられたペラを前にして、どうしたらいいのか分かりませんでした。

 

それでもすくーるではやらせていますが、プライオリティは書き方などではなくイメージ作り、クリエイティビティにあります。

 

ぶっちゃけ書き方なんて相手に伝わればいい程度で、書き方が汚いとか雑なんてあんまり関係ありません。

 

マジメに私のレクチャーをご覧頂いた方には悪いのですが、それが事実です。

 

これが誰でも彼でもシナリオを書き始めて脚本家になれない事実、現実になっています。

 

優先順位はイメージ作りにあります。

 

これから執筆作業の詳細を説いていきますが、一旦書式はおいといて、後工程で本文を書く段階になったら思い返えせばいいようなものです。

 

シナリオの本質を見据えて頂きたいと思います。

 

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