ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

ラべリングによる意識付け

 

「先輩禁止」の方針のもとμ’sのメンバーはそれぞれ試みます。

 

ですがいままで先輩という称号で敬意を表してきたものをいきなり外すとなると戸惑いを隠せません。

 

この称号というものが下級生の心理にラべリングとして深く浸透しているためです。
3年生は今までとあまり意識の変更をしなくても実行できますが、こと2年生、1年生は抵抗があります。

 

この抵抗感が人に付加されるラべリングなのです。

 

ラべリングはなにも学年だけに働くものではありません。
会社で上司を名前の後に役付き名を付けたり、名前で呼ばず役付きで呼んだりします。

 

これは人に”肩書き”というラべルをくっつけることで呼ぶ人にも呼ばれる人にも自覚を促して、意識付けを簡単に認識できるようにするための便利な心理機能なのです。

 

 「部長!」と言われれば言われた人は部長である立場を認識します。
部長さんはその後の発言や思考、行動といった出力されるものにその立場を踏まえた前提を感じます。

 

呼んだ人はその人に対して敬意とともに責任のある人に話している実感が湧きます。
自分の立場と比べ聞いていい事、喋らなくていい事を判断できます。

 

それもその人を呼ぶ際に、いちいち言います。

 

この「いちいち」が意識の刷り込みになり部長はより部長らしく振舞うことが出来るようになります。

 

ラべリングはくっつけると効果を徐々に発揮して”慣れ”てくると定着します。
人から部長と言われなくとも部長の思考行動ができるようになります。反対にいままでラべリングされているものを外す場合でも”慣れ”るまで時間を要します。

 

穂乃果もラべリングを外すことに抵抗を覚え遠慮がちに恐る恐る「え・・絵里ちゃん!」と言います。

 

ラべリングの効果はけっこう強くて、特に敬意が含まれていたりすると、外すことに恐怖を感じたりします。
つまり怒られるかもしれないと感じてしまいます。

 

たった短い”先輩”の一語に物凄い情報が付加されているのです。

 

この便利な機能をあえて捨てようとするのが「先輩禁止」なのですが抵抗感を伴う行為に順応出来る時間はそれぞれ性格によります。

 

その点、凛は要領が良くて絶対怒りそうにないことりに向かって練習します。
このようにラべリングによる意識付けは、相手がなんら変わっていないのにもかかわらず全く違う反応をしてしまうこところが面白いのです。

 

そしてラべリングによる意識付けはいい方向にも悪い方向にも作用し強力に人を支配します。
肩書きに限りません。
同じ事を繰り返せば人にラベルを貼ることも貼らせることも出来てしまいます。

 

子供を叱る場合も事実と違う親の主観を一方的に繰り返すことにより子供の意識に叱った親と同じ間違いを刷り込んでしまいます。

 

よく子供を叱る場合に不仲の夫婦なんかは叱る原因をお父さんやお母さんに転嫁したりします。
叱る度に「お父さんに似て」とか「お母さんの血だ」とか全く関係ない主観を刷り込んでしまいます。
子供は実際にそう思っていなくても度々言われ続けると本当に言われた通りの意識になってしまいます。

 

 「お父さん嫌い」「お母さん嫌い」となります。

 

ですからどうか子供に対して間違った叱り方はしないでください。
ラべリングを与えてしまうと外すにも苦労しますし時間もかかります。

 

広告でも同じCMを繰り返し流したりします。
音楽アーティストも新曲が発売されるとうっとうしいくらい同じ曲を流し続けます。

 

ヘビーローテーションは人の意識にラべリングする目的で何度も何度も繰り返して聞かせます。そして聞いている人は無意識のうちに印象付けられてしまうのです。

 

さらに誰でもやっているラべリングに社会的証明を付加する言葉があります。

 

なかなか思うように動かない相手に対して「みんなそうしている」とあえて付け加えます。

 

言っている本人は絶対にそんなこと100%理解していないにも関わらず、目的誘導をつけることで「みんな」に入り易く促します。

 

管理者的にはこの「みんなそうしている」を連発する人が嫌いです。

 

真姫は先輩禁止に馴染めません。
素直になれないと言った方が適切かもしれません。
本当の自分を受け入れてもらえるか恐怖を感じ壁を作り距離を置こうとします。と解釈したのですがいかがでしょうか。

 

学年に限らず感じるものは人それぞれで、それを変更する時間も人それぞれなのです。

 

ツンデレ度の高い真姫にとってのラベルははがすのに時間がかかるのです。

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