ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

μ’sで読み解く社会構造

 

痛い方向に突っ走る海未のスケジュールは実現不可能と思われるのですが本人はやる気十分です。

 

海未のやる気もそうですが、そもそも穂乃果たちμ’sをやる気にさせている原動力とはなんでしょう。
ただスクールアイドルをやりたいだけなのでしょうか。

 

μ’sの一連の行動は社会に根付いたおおきな仕組みの歯車の一部なのです。
ここでは返報性の法則から社会構造を紐解いてみたいと思います。

 

元の動機は音ノ木坂学院の廃校阻止で、いまでもその大義は継続しています。

 

ではなぜ廃校を嫌がるのでしょうか。
穂乃果たちは学校から与えられているものを自覚しています。
絵里も穂乃果も家族共々音ノ木坂学院の縁者でなので、なおさら思い入れが強いのでしょう。

 

学校は生徒たちに学びの場を提供しています。
人は与えられている、何かを貰っていると自覚すると恩義を感じお返しをしなければならない気持ちになります。これが返報性の法則に基づく心理現象なのですが、この法則は人間社会全体に置いて人間たらしめる原則でもあるのです。

 

リアル社会のあらゆる部分に浸透して我々に恩恵をもたらすと同時に進化を促してきました。
我々の祖先はこの「恩義のネットワーク」により食料、物資、技能を共有する仕組みを構築したのです。

 

これにより人々の労力、労働が分担され効率化が図られた結果文明を築けたのです。
この相互依存性の仕組みのお陰で多種多様の物資やサービスが交換され、人を高度な集団へとまとめていきました。

 

返報性の法則は社会の進歩に不可欠でその本質は受けた恩義には必ず報いらなければならないという「義務感」なのです。

 

穂乃果たちμ’sの原動力はここからきています。
学院に報いたいという気持ちでここまで行動しているのです。
見ての通りその効果による取り組みはハンパじゃありません。彼女らの一生懸命さは社会の原則から派生しているものなのです。

 

商売の世界もこの原則に則って作られています。
そもそも取引とは返報性の法則に従うなら、まず誰かが自分の資源を他の人に与える事から始めなければならないのです。
そのお返しとして対価が発生します。

 

商売の上でうまくいかないのは提供するものと対価のバランスが狂っている可能性があります。
実際のところ値段はあってないようなものですがこの仕組みを無視しては、その場ではうまくいっても継続できません。

 

ここに適正価格の意味があります。

 

高くても安くてもいけません。また昨今の風潮は受け手にも問題があると管理者は思います。
恩義を感じてお返しをするという相互依存性が社会を成し得ているのなら本来送り手と受け手の上下は存在しないはずです。

 

決してお客さんが上ではないのです。

 

でも受け手は上を誇張します。それは極端な言い方をすると自分の事しか考えていません。
その自己中な思考が原理原則を捻じ曲げているとしたらその歪は社会を経由してその人に相互依存として帰っていきます。

 

少なくともこの原則を知っている賢い人は他人に対して横柄な口のきき方はしないし出来ないでしょう。
やれ付加価値だのサービス向上だの言ってもその価値はタダではないのです。
タダで無いものをタダにすれば結局回りまわって受け手にもダメージを与えます。
だれも返報性の法則に逆らえないのです。

 

まったくのきれいごとかもしれませんが、本来取引とは与えるものと与えられるものが共に恩義を感じお返しをすることで進化していきます。
ですから送り手はいいお客さんを相手にしなければならないし、受け手はお返しができるだけの価値のある相手を選ばなければならないのです。

 

建設的な返報性の法則による「義務感」が人と社会の向上に貢献するのです。

 

穂乃果たちμ’sは最上級を目指します。
最上級のパフォーマンスが提供できたら、いい生徒が音ノ木坂学院にたくさん集まることを知っています。
そのためにメンバーを充実させ、合宿まで開いて意識改革を行い切磋琢磨しています。

 

この物語は社会の縮図でもあるのです。

管理者著書

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