ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

ラブライブに出られる意味

 

ラブライブ出場が現実になりつつあるμ’sはテンションがあがります。

 

人気ランキングが20位以上が出場条件とすれば、パイは少ないにしろ高校野球の甲子園出場と比べても狭き門であります。

 

そんな極めて頂点の近いところまで来られたμ’sなのです。ラブライブに出られるということはμ’sがスクールアイドルとして一流になることを意味します。

 

どんなニッチな世界でも頂点に近づけば一流は一流です。
ラブライブに出られた場合の効果は計りしれません。

 

当然当初の目的である学院存続、廃校阻止も出来る可能性が高まります。

 

このシーンの設定が安全圏内の12位とかでなく、すれすれの20位でなく、はたまたもう少しがんばりましょうの22位とかでなく、微妙な19位というところに安心感と危機感が混ざり合う演出が面白いところでもあります。

 

そしてどのスクールアイドルも追い込みに必死になります。μ’sにとっては小さなミスも許されないシチュエーションとなりました。

 

ラブライブに出られれば「結果」となり、出られなければ「努力は報われない」ことになります。

 

この落差がリアルでも往々にして発生します。

 

何もないところから何かを作りだす苦労は大変なものです。
0から1を作れるか作れないかで天国と地獄ほどの落差があります。

 

ランキング19位のμ’sと20位、21位のスクールアイドルの努力差、実力差なんてほとんど無いに等しいのではないでしょうか。

 

でも20位ならラブライブ出場で成功者として一流の仲間入り、21位ならそれまでの努力苦労は報われずゼロと等しくなります。
何も活動していなかったスクールアイドルと同じ扱いになります。

 

この理不尽な本質はリアルでも変わりありません。
 ”0”から”1”さえ作れれば、辞めない限り評価段階が上に伸びていきます。”1”に満たず0,9とか0,8ではゼロと同じ扱いで切り捨てられます。

 

今までが無駄になってしまいます。
なんとしてでも”1”までいかなければなりません。

 

そして例え”1”が出来たとしても転落してはゼロと同義になります。そんな尊い”1”をとうの昔に達成した一流のA-RISEでさえ、ランキング暫定1位でも更なる努力を続けます。

 

現状に満足しない姿勢は最高位1位を不動のものにすべく欠くことのできない思考なのです。
リアルで一流の人が現状に甘んじない姿勢と同じなのです。

 

7日間連続ライブは、たぶんA-RISEにしてみれば大変な労力だと思います。
でもいくら大変でもやってのけるモチベーションが彼女らにはあります。ここまでしないと支持されない現実を知っています。

 

さらに7日間連続ライブは広告効果の高いプロモーションといえるでしょう。

 

リアルでも広告を打って集客する場合に広告予算を小出しにしているオーナーがいます。
広く浅くの戦法なのでしょうが、あまり上手ではありません。効果が分散して薄くなる可能性があるのです。
対して短い期間に一気に露出を増やす手法は心理学のザイオンス効果と相まって非常に訴求力の強いものになります。

 

ザイオンス効果とは「接触する回数が多いほど人は好感を抱くようになる」というものです。

 

これを短期間に集中させる意味は人の印象に「忘れさせない」効果を生みます。
ヘビーローテーションがいい例です。ラジオなどで同じ曲をどの番組にも必ず流し、CMにも同じ曲を流すのは聞いている人に忘れさせない為にやるのです。

 

広告の本質は、しつこいと言われようが”存在を知って”もらわねばお金をかける意味がありません。
一日一回流したところで聴いている(見ている)人はすぐに忘れてしまうからなのです。

 

またいくら大々的に広告を打ってもその存在自体知らない人はゴマンといます。
個人の思っているほど、そんなに世間は狭くありません。

 

だから一人でも多く、一人でも印象に残したくて短期間に集中して露出を増やすのです。
もちろん長期間それができればベストなのですが費用もパフォーマンスを見せる体力にも限界があります。

 

そこで短期集中することで確実に人の印象に訴求する方法を選ぶのです。
興味もない他人に認識してもらうには繰り返し見せる、聴かせるしかないのです。

 

そのことをA-RISEは解っているのです。

 

果たしてμ’sは成し得るのでしょうか。

 

メンバーが多いμ’sは、まとまってはいますが決して一枚岩ではありません。

 

人数が多ければ多種多様なアイディアを抽出できたり、作業分担し易かったりとメリットは大きいですが、フレキシブルな行動やメンバーそれぞれの”都合”には所帯が大きいと小回り、修正が利かないデメリットも共存します。

 

また規模が大きいと爆弾を抱えやすくなります。そんなわけでこれからが正念場なのです。

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