ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

人の属性

 

人には属性があります。

 

何でもどんな事にも対応できる万能な人なんて存在しません。
得意不得意、向き不向きが必ずあります。自分の聞きたい事や意見を求めたい事は相手の属性を考えないと明確な答えは期待できません。

 

誰しもなにか相談を受けて全てにおいて答えを伝えられるわけではないのです。

 

そんな時相談を受けた側の人は誰に聞いても返ってくるような一般論に終始してしまいます。
答えになっていない場合が多いのです。

 

悩めることりは幼いころから統括の立場にある穂乃果に留学の相談をしようと何度も試みますが、結局言いだせないままに時間が経過してしまいました。

 

周りの状況に気配り出来ないほど集中している穂乃果に入り込む余地はありません。
とうとう相談相手を海未に変えて打ち明けます。
海未ならば結論に至らなくても客観的に物事を判断できそうではあります。

 

ですが海未は穂乃果ほどの牽引力もなければことりの運命をも左右する決断はできません。
ことりが穂乃果から海未に相談相手を変えた心理は、穂乃果の”状態”に原因はあるのですが明確な答えが返ってこないという部分では上級生の絵里や希に話しても同じでした。

 

ことりの相談相手を選んだ心理は一番「自分と境遇が似ている」点で海未になりました。
共通性、共有してきた関係が深い相手といえば、あとは海未しかいなかったのです。

 

結論に至らなくともこれでことりの心理的負担はかなり軽くなりました。

 

何かを頼むときなど大人の人だと「相手を見て」頼むか頼まないかを判断します。
いわゆる”人を見る”ことをします。
属性と一言でいっても同じ人でもケースによっていくつもの属性がある為、このケースはこの人に当てはまるか、期待する答えが返ってきそうかを考えます。

 

この時の判断基準となるものの一つが「自分と似ている」点なのです。
この似ている点とは何にでも当てはまります。

 

年齢、性別、格好、センス、生い立ち、属しているもの、知っているもの、物理的特徴から心理的な部分までありとあらゆる共通点を探して相手を決定します。

 

上記に大人の人としましたが実は子供にも「自分と似ている」影響力が働きます。

 

社会学者さんの実験によると歯医者に行きたがらない子供に対して親や教師が促しても一行に動かなかった子供が、同年代の同じような子供が歯医者に行く映像を見せたとたん、嫌がらずに歯医者に行く子供の割合が増えたそうです。

 

歯医者に行きたくない子供は自分と同じような子供の行動を見て影響されたのです。
我々リアル社会でも、会社のはるか上の上司の訓示より、立場の同じ同僚が話した方が説得力があるように感じます。

 

このように人は自分と共通する部分を探して行動の参考基準としています。

 

そして共通点が多いほど強い影響を受けます。

 

ことりが影響を受けている順位は1番が穂乃果で2番が海未だったのでしょう。
でも留学するか、しないかの判断自体はことり自身で決めなくてはなりません。ことりの”答え”は属性を見極めても参考程度にしかならないほど重要な事柄なのです。

 

リアルでも参考程度であっても相手の属性を考えないで相談はできません。

 

これはビジネスでも同じで例えばある会社に商品を売り込もうとする場合、いくらこちらから先方のメリットを提示しても話している相手が受付の女の子ではラチがあきません。

 

決裁権のある人にアプローチしなければ意味が無いのです。
アプローチの仕方が受付の女の子しかないのでは、もともと見込み客にもなっていない会社に営業をかけているのと同じになります。

 

なんとかして決裁権のある人に話ができる方法を考えねばなりません。

 

クレームを入れる場合もそうです。電話の受け付けに対して怒りをぶちまける人を見かけますがハッキリ言って効果なんかありません。
話している電話の相手だってクレームを入れている会社の人間でない場合だってあるのです。
いまやアウトソーシングでクレーム専門の受け付けをする会社なんていくらでもあるのです。

 

そういう社会の仕組みすら学んでいないクレーマーが全く関係の無い人間に対して声を荒げいきり立っています。それってバカでしょう。
どうしてもクレームを入れて気を晴らしたかったら会社幹部に直接話を入れねば意味がありません。

 

それには仕組みを理解して自分でアプローチする方法を考えなければなりません。
そこまでの情熱がクレーマーにあるとは思ないので、傍から見て滑稽なだけです。「私は世間知らずですよ〜」と声高に言いふらしていると同じなのです。

 

人には属性があります。
見極めないと恥をかきます。

 

人と対等に話し建設的な答えを導くには、ここでも「相手の立場になって」考えないと自分の利益にはなるわけがないのです。

管理者著書

『シナリオ技術とビジネスセミナーの融合〜売れるバックエンドのストーリー〜』



Amazon kindleはこちら


クリックしてください!↑
電子書籍の販売書店各社
Romancer Store
Apple iBook Store
紀伊国屋書店
楽天kobo
凸版印刷Book Live!
SONY Reader Store
au ブックパス
大日本印刷MJBJ honto
Book Walker

←各社リンク先で買う




記事についてのご質問、お問い合わせはこちら↓