ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

応援が人を動かす

 

傍から見ても気落ちしている穂乃果を勇気付けようとヒデコフミコミカは遊びに誘います。

 

脇役のヒデコフミコミカはなにげに物語の局面で重要な役割を果たしてきました。
脇役だろうがモブキャラだろうがこうした人がいないと主役だけでは物語は成立しません。

 

アクションを起こした時、主役の”相手”の存在が作品の品質を高めます。
ヒデコフミコミカのアイデンティティは穂乃果とμ’sの「応援」にあります。

 

自分たちは主役格に入らずあくまで”受け手”の立場にいながら主役にとても近い位置にいます。
応援することにより穂乃果たちを支えます。
この立ち位置はかつて希もそうでした。希はμ’sになり主役格となりましたが主役と脇役は根本的に役割が違います。

 

受け手で応援する立場であるからこそ出来る事もたくさんあるのです。
というか世の中の事象はこのヒデコフミコミカを主として動いています。

 

このあたり、劇中の登場頻度と比例しないところが検証していて面白いと思う管理者なのでした。

 

行動を起こした時、受け手がいなければその行動の価値は下がります。
分かり易く”お客さん”を受け手としましょう。
スクールアイドルμ’sは見てくれるお客さんがいて初めて存在価値を発揮できます。

 

もちろん全て受け手がいないと成立しないわけではありませんが、バンドを組んでも、アイドルを始めても、商売を興しても基本相手あっての行動のはずです。
そしてその相手に合わせる、または合う人を見つける事が成功のカギになります。

 

行動は成功を目指すことに価値があります。
ラブライブ!も主役μ’sの成功プロセスを視聴者に見せて楽しませます。

 

世の中の主役は受け手、お客さんにあります。μ’sではありません。
例えμ’sが最高のエンターテイメントを提供できるグループだったとしてもお客さんには敵いません。

 

簡単にいうとお客さんがいなければ行動する意味がありません。
なんとしてもお客さんを確保しなければ、せっかくの努力行動はゼロと同じ、何もやってこなかった人と同じもの扱いされます。

 

他人は最初からあなたやμ’sを知りません。当たり前ですが知らない人をお客さんにしなければなりません。
つまり、自分の為に他人を動かさなくてはなりません。

 

どうすれば人は動くのか、を考えるとひとつ重要な要素として「応援」があります。
そう、ヒデコフミコミカみたいな人を増やすにはどうすればいいのでしょうか。

 

それは行動の源、「思考」の部分に客観的な視点が含まれていなければなりません。
客観的な視点とは「お客さんが応援したくなるような理由」です。

 

行動の動機に応援したくなる要素が入っていないとお客さん不在となりうまくいきません。

 

うまくいくわけがないのです。ヒデコフミコミカに例えましょう。
彼女らはどうして穂乃果たちμ’sを応援する気になったのでしょう。それは穂乃果が学院の生徒の為に起こした行動だからです。

 

それも強要されたものでなく自主的にリスクを買って出た穂乃果の思考による行動でありました。

 

穂乃果自身の為でなく、みんなの為の姿勢に賛同した結果なのです。この「みんなのため」が応援したくなった理由に当たります。スクールアイドルμ’sは「みんなのため」の行動だから応援されるのです。

 

ここで御慰めではありませんが、「応援」の思考は初めから持つ必要はありません。
気付いた時点で思考を修正していっても構わないものでもあります。

 

穂乃果も最初A-RISEを見た時、みんなの為に出来る事を思いつきましたが本音は”自分もやってみたい”でありました。
すったもんだしながらもやってみたら、どうやらみんなに貢献出来る活動であると実感していきました。

 

リアルで言えば自分の出来る事、サービスがある程度完成して実際にお客さんに提供してみても自分が思っていたほど感触が良くなかったり、売れない場合があります。

 

検証してみると案外この”お客さんに応援してもらえる”モノでないことがあります。
そんな時「応援」の要素を組み込めばうまくいく可能性は高まります。

 

もちろん計画段階で分かっていれば早い結果が期待できるわけですが気付いた時点で後付けでもいいのです。

 

この「応援」の要素にはポイントがあります。それは”自分の為では嫌われる”というものです。

 

仕事にしても、部活にしても、商売にしても、彼女と付き合うにしても、結局全て”自分の為”にやることではあります。
ですがあからさまにそれを理由とすると、人から応援され難くなります。

 

これらは目的、目標、自己実現とかで客観性が含まれていません。
実際はなんでも自分の為の行動なのですが、結果的に自分の為になる事を理由とするべきなのです。
これをよく「大義」なんて言い方をします。

 

穂乃果にしても、みんなのためになることは結局自分の為になるのです。
ですが客観性を持たせないと応援してもらえません。

 

そこで大義が必要になります。

 

自分以外の何かの為を、例え名目上でも構わないので冠としなければ大義になりません。
そのかわり自分以外であればなんでもいけます。

 

例えば親の介護の為とか、何かに困っている人たちの為とか、誰かを助けるためとか。

 

あくまで自分以外で設定すると客観的な理由となり賛同を得やすくなります。
自分の為でも自分が困っている事と同じ苦しみを持つ人の為と理由付ければ一気に説得力が増します。

 

人を動かすには動いてもらう理由を与えてあげなければ、その人は動けません。
そのために説得力のある大義がいるのです。

 

自分の為だけでは「はぁ?なんであんたの為にお金払わなければいけないの?」となりお客さんにはなってもらえません。
誰かの為なら「そうそう、私も応援してあげたかったのよ」となり共感してもらえればお客さんににもなってもらえます。

 

自分の夢を語っても客観的な視点がなければ無視されて当然なのです。

 

ヒデコフミコミカは本来主役です。その秘めたる力を、みんなのために尽くした穂乃果に返報することで発揮します。

 

 「応援」はもっとも敷居が低く効果的にお客さんを集める強力な武器とも言えるのです。

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