ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

失うという恐怖

 

#13は第一期最終回ですが冒頭からμ’sメンバーそれぞれが何かを”失う”描写がなされています。

 

穂乃果は自分で決めた意志を失いました。
海未はスクールアイドルを続ける意味を失いました。
ことりは留学の為、音ノ木坂学院の生徒である事を失う決意をしました。
真姫は自分の弾くピアノを褒めてくれる身近な人を失いました。
絵里は自分を救ってくれたスクールアイドルという”まとまり”を失いました。
希は支えてあげられる人たちを失いました。
にこりんぱなは強力なイニシアチブを失いました。

 

そして誰もが失うことに納得していません。

 

人は何かを失うことを”怖い”と感じてしまいます。
前述の記事でも損失回避性について説きました。
人は何かを得られない怖さより、何かを失う怖さにより強く反応してしまう、というものですが音ノ木坂学院を失う恐怖心が結果的にスクールアイドルμ’sを生み自分たちの損失を回避する行動に至りました。

 

その行動の源が解消された今、μ’sというパッケージの存在意義が問われています。
でも穂乃果はじめμ’sのメンバーは学院存続に至る過程で派生したものを認識しています。

 

穂乃果たちはスクールアイドル活動を通じて獲得したものまでも失おうとしています。
音ノ木坂学院が無くなるかもしれないという恐怖は本物であったと思われます。とても現実味のあるエピソードが何度も登場しました。

 

それを回避したい人にとっては試練となりました。
それでもやれることは限られています。スクールアイドル活動を推し進めるしかありません。行動し続けるしかありませんでした。

 

これはリアルでも同じです。
失いたくなければ行動するしかありません。失うものをどうすれば失わずに済むのか必死で考えて行動しなければ解消しません。

 

それでも現実はそんな人の努力をあざ笑うがごとく失うことになってしまいます。
しょうがないと諦めなければ次に行けない場合もたくさんあります。

 

人の努力の余地のない事象、子供を病気で失う、戦争に行って地雷で足を失う、など本人の意思とは関係なく物事が進むことだってあります。
それでは努力の余地があればどうでしょう。
行動によって解決できる見込みが微塵でもあれば取り組むべきなのです。

 

実際のところ、それでも人は動きたがりません。平気で会社を潰したりします。なぜ動きたがらないか、それは失うものが怖いからなのです。

 

動いたことにより”解決”という得るものよりこれ以上何も失いたくない、損失したくないという心理が行動に制限をかけます。

 

その心理が状況を悪化させてしまいます。
解決できる見込みがある場合でもそれだけでは行動に移せない現実があります。

 

そんなときはもう勇気しかありません。穂乃果みたいに行動で問題にぶつかり化学反応を呼び起こさねば現状すらも維持できなくなります。
簡単に”勇気”と言いましたがこれも細分化、簡略化をしてみれば解釈しやすくなります。

 

その視点のひとつが「その恐怖は本物か」という考え方です。

 

穂乃果はじめ、μ’sのメンバーは上記のとおり何か大事に思っていたものを失いかけています。
彼女らが抱いている違和感はスクールアイドル活動をやってきた過程で感じたもののはずです。それは本来の目的とリンクしません。

 

新たに芽生えた価値なのです。

 

それを失いそうになっています。この場合の失う恐怖とは本物なのでしょうか。
音ノ木坂学院の廃校問題と違ってこれらはニセモノであることが分かります。

 

つまり”枯れ尾花”なのです。

 

物事をよくよく見つめれば失う必要なんて全くありません。
よくよく見れば幽霊に見えるだけの枯れ尾花でしかないのです。
自分の意志を正面から受け止めれば誰でも答えは分かっています。

 

穂乃果なんてもともと直感的な性格なのだから少しの後押しでもあれば気が付いて行動します。
他のメンバーにしても、ことりにしても「今自分が何をやっていたら幸せなのか」の大原則を思い出せば次の行動が見えるはずなのです。

 

学院存続とかなんとかはもはや関係ありません。
もちろんμ’sを辞めてしまう選択はなくなるのです。
この恐怖の正体を検証する必要があるのです。検証の結果、勇気が持てます。
そんなに大したことに思えなくなり行動の制限が無くなります。

 

どんな問題にも枯れ尾花が存在します。それは本質を見失っている状態であると言えるでしょう。
上記にも書きましたが努力の余地がない事だって生きていてたくさんあります。

 

せめて何かできるのであればやらなければ損なのです。落ち着いて現状を見つめて下さい。

 

何が枯れ尾花で何が努力外であってどこに行動の余地があるかを思考停止しないで考えて下さい。

 

そうすれば失うことの恐怖だって凌駕できるはずなのです。

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