オリジナルでなければ
穂乃果たち3人μ’sは自分たちのオリジナル楽曲を手に入れました。
絵里から諭されたときには作業スケジュール的にファーストライブまで間に合わないという理由で他のスクールアイドルの楽曲を使わざるを得ない状態でした。それでも穂乃果は諦めずに一番可能性のある真姫の説得に成功しオリジナルの曲を手に入れたのです。
もしこれが海未の言うとおり他のスクールアイドルのカバーで終わっていたらどうなるでしょう。恐らく後のアイドル研究部の にこと同じ運命を辿りμ’sは絵里の言った通り「やってみたけどダメでした」になったのではないでしょうか。
架空の物語のラブライブ!でもリアルでもこのオリジナルが重要です。というかオリジナルで初めてスタートラインに並べます。
これは必須事項です。
その理由はμ’sの場合、目標にあります。
他のスクールアイドルを真似るということは行動を真似ることになります。これでは価値は出ません。出ても大変弱いのです。
他のスクールアイドルのカバーで終わってしまった場合、音ノ木坂学院の生徒には受けるかもしれませんが本来の目標である校外の入学希望者には届きません。
真似すべきは考え、思考であります。やり方は真似でも内容はオリジナルにしなければ意味がないのです。
この思考はシナリオを創作することとも一致します。
書こうとするシナリオは誰の為に書くのでしょうか。自分の為ではないはずです。視聴者お客さんを楽しませる目的があって創作します。
なので誰かの書いたものの思考は真似しても行動の部分、コンテンツそのものは自分で考えなくては意味が無いのです。
昨今はアニメでも原作モノが多くを占めていますが原作があっても映像に起こす為には自力で考えなくてはなりません。原作まる写しとはならないのです。
このオリジナルを考える事は対象が世間一般という目標設定である以上プロもアマも関係ありません。
穂乃果たちμ’sでも条件は同じで例え初心者でも妥協してはならない部分なのです。
出来ないから目標を下げるのではなくして、出来ないながらも目標にどうしたら辿りつけるか考え行動することが練習になり結果を導くのです。
世の中で成功している人は必ずこの「オリジナル」を持っています。
逆に言えば「オリジナル」がないと成功できないことになります。現実のライブ活動はオリジナルに付け加え完成度とか表現力とかの付加価値がないと効果も発揮しないのですが、それが出来ない理由で他のバンドのコピーやカバーを選択してもスキルは向上しません。それこそ学園祭レベルで終わってしまいます。
例え完成度が低くてもオリジナルにこだわるべきなのです。そのポリシーが成長の糧になります。いくら人のカバーやコピーを繰り返しても成長しないのです。
実際のリアル仕事では、なかなか自分のオリジナルは見つけられません。
管理者の昔の知り合いに経営コンサルをやっている人がいましたが新規事業を立ち上げるといって始めたのが軽貨物輸送でした。もうオリジナルもへったくれもありません。さんざんやりつくされている業種で、ただ仕事量が多いというだけで仕組みも完成されたものにただ便乗するだけでした。
結果質のいい仕事なんて回ってはきません。
「この人本当にコンサルタントなのか?」と思いました。これでは継続できません。必然です。
実際では「行動」を真似るほうが楽です。
「思考」を真似ると応用力や想像力を伴います。頭でさんざん汗をかかないと完成しないのでけっこう大変です。大変なので誰もあまり積極的に考えません。
そこに勝機があるのです。
オリジナルは作れます。そして一度オリジナルを手に入れるとモチベーションが格段に上がります。
穂乃果海未ことりは目を丸くして真姫の作った曲を聞いていました。
「私たちの歌」はそれだけでオーラを発し、やる気しか出てこなくなります。
オリジナルなんて作れないと普通は思います。本当にそうでしょうか。勝手に作れないと思っているだけなのではないでしょうか。
調べてください。本を読んでみて下さい。今の世の中ネットも普及しています。ゴミ情報も多いですがやる気になればいくらでも情報がとれる恵まれた時代です。お金が無ければ管理者みたいに情報発信してもいいし時間がなければ仲間を作って分担してもいいじゃないですか。
出来ない結論に達するまでいくらでも努力余地があります。
見渡せばヒントはそこらじゅうに転がっています。
見えないのは見ていないだけなのです。
このあとμ’sのスクールアイドルプロジェクトはこの「オリジナル」に助けられ開花していきます。このロジックはリアルと同一なのです。
誰かと同じことしてもタカが知れていますし、面白くありません。
たとえ小さくてもオリジナルに価値を見出すことはハイエンドな目標にも耐えられる価値があるのです。