ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

リーダーシップとは

 

リーダーシップなんていろんなところで解説されてますが管理者はあまりピンとこないので、経験から知っている事をお話したいと思います。

 

穂乃果はμ’sのリーダーです。
その資質は随所に見られますが#3のシーンは海未の説得に特徴があります。

 

海未は潜在的にはアイドルフェチですがそれよりも恥ずかしさが先に立ちスクールアイドル活動に消極的な一面を見せます。
衣装のデザインについて、海未はことりに対して半分脅し気味に短いスカート設定にしない承諾を得ました。
でもことりのプライオリティは「アイドルはかわいい衣装」に重きが置かれていた為、結局海未の要望は通りませんでした。
海未にしてみれば容認できないでしょう。でも大局を考えれば一人だけ制服でステージに立つなんて現実的ではありません。

 

抵抗する海未に納得してもらうため穂乃果のリーダーシップが問われます。

 

具体的な行動として穂乃果は「成功させたい情熱」を訴えるのですが頭に血が昇っている海未には届きにくいはずです。
そこで窓の外に向かって「思いたいの〜〜!」という海未ことりが想定してない突拍子もない振る舞いを見せます。

 

「筋違い」を盾にして反抗する海未は正論で武装しています。
故に議論の主導権は部屋から出ていこうとする海未にありました。

 

ここで穂乃果は予期せぬ行動で主導権を取り返します。

 

窓開けて夜中に大声で叫ぶなんて、恥ずかしがり屋の海未にもことりにも出来ないことを簡単に演じてしまいます。
当然海未は驚いて、そして主導権を穂乃果に取られてしまいます。穂乃果の行動が、今まで自分の怒りでいっぱいだった海未の思考に強制上書きされて、「止められる」立場が「止める立場」に変換させられました。そして穂乃果の意見を聞き入れます・・・

 

少し考察しただけでも穂乃果はこれだけの状況をコントロールしています。
いやはやスゴい手腕です。

 

これはリアルでも同じです。
兵隊、部下を束ねて目的から外れないようにコントロールするのが隊長、上司、経営者の役割です。言い方を変えれば「部下のできない仕事」をするのが上に立つ者の仕事です。

 

この海未騒動は同じ立場のことりには収束できません。リーダーの穂乃果だから出来るのです。また出来るからリーダーなのです。

 

具体的にはリーダーは「結果を意識した言動行動をしなければならない」のです。そして「結果」を出さねばなりません。
そこに責任があるからこそ「偉い」とされ「給料も高い」のです。

 

肩書きが偉いのではありません。部下が出来ないことをやっているから偉いのです。

 

これを勘違いしている人の多いこと。悲しい現実です。

 

自分は偉い、会社から評価されている、が先に立っていて機能していない、ハッキリいいます。馬鹿者がホントに多いのです。

 

更に始末に負えない人は平気で部下の足を引っ張ります。
パワハラとかで平気で部下を病気に追い込む人間もいます。任命した人が無能なのでしょうが本来の上司たる存在意義を認識してない上司は組織のガンでしかありません。

 

なまじ権限がある分、仕事しない部下よりタチが悪いのです。

 

さて上司たる人の担うものにモチベーションの獲得があります。上司の人自身のモチベーションもそうですが自分のことだけ考えていればいいのは上司ではありません。当然部下のモチベーションを上げていかねば組織の生産性は上がりません。

 

しかしモチベーションにも種類と特徴があります。人が動く動機とでもいいましょうか。

 

想像に優しいのが「報酬」。お金目的です。生活の為にはこれを外せません。
でもお金はモチベーション的には一時的に上げられても長続きしません。評価されて月末の給料が上がっても翌月には忘れられます。
上役からすれば「そんなことない」と言われそうですが現実はそんなもんです。報酬はなくてはなりませんがいくら上がっても「これでいい」とは思われないでしょう。
意外と儚いのです。

 

二つ目は「恐怖」によるもの。叱責やプレッシャーを与えてモチベーションを引き出すものです。
管理者は嫌いです、こういうの。
まず頭のいい行動ではありません。上に立つ者はバカでは困ります。迷惑です。なぜ恐怖が使えないのか。
ものすごく答えは簡単で、「開き直られたら終わり」だからです。
こんなの小学生でも思いつく結論です。それがいい大人でも解ってないヤツがリアルにいます。

 

開き直られたらまともな会話すらままなりません。このような「結果」は何を持ってして生産性があるのでしょうか。意味不明でしかありません。

 

最後は「内面」、これがベストモチベーションです。
自己実現のための志がある人は勝手にモチベーションを上げてくれます。部下の人自身が自分で自発的に仕事の価値を見出し行動してくれます。
上司の人は「どうすれば部下の人が仕事に価値を見つけられるか、どんなアクションが効果を促し結果を出せるか」を考えなくてはなりません。

 

それもひとりひとり個別に、です。これをやって初めて上司になれます。

 

管理者はかつて飲食店の責任者を任されたことがあります。
当時、バイトの人たちにどうしたらやる気を持って仕事に取り組んでくれるのか、真剣に考えていました。
ある新人大学生は頭はスゴく良くて仕事の理解も進んでいるのになかなか主体性を持って接客してくれませんでした。
別にやる気がないわけではないのに今一つ成長してくれませんでした。管理者は考えあぐねた結果、まだ新人であったにも関わらず、あえてベテラン用の制服に取り替えました。
そうしたらその大学生はめざましい成長をしてくれました。
かつてないほどの笑顔で接客し、そして楽しそうでした。

 

このとき、人のモチベーションを上げるには結果を意識した「仕掛け」が必要だと悟りました。

 

それを考えるのが上司です。面倒みてナンボの世界です。誰のためか、自分の為です。

 

「内面」モチベーションを発動させることが出来れば後は楽です。勝手に働いてくれます。
相手が何をしたら喜ぶか、を考えることは人事でも、商売でも広告でも同じ理屈です。

 

穂乃果の「リーダー」は本能的に人間の動く仕組みを知っているのです。

 

穂乃果はとても素敵なリーダーシップを持っているのです。

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