自信は自分で決められる
花陽は自信がありません。現実の自分と”アイドル”のあるべき姿の乖離に悩みます。声の小さいアイドルなんて存在しません。自分に出来るとどうしても思えないのです。
そして「無理だよね」と結論付けます。
我々リアルの世界でもそうですよね。自信は行動の源ですが、理屈抜きに”出来そうにない”ことは避けてしまいます。
また自信過剰という言葉があるように、自身を持ちすぎると弊害を生むこともよく知っています。結果、恥ずかしい想いをしたり、ヘコんだりします。
適度なところで均衡を保って折り合いを付けながら日々暮らしているといったところが現実なのではないでしょうか。
でも花陽の場合、ここで踏み出さなければあこがれのアイドルになれる機会は失われます。
本人も実感しているので”悩み”ます。
でもぶっちゃけ自信って結構自分で勝手に決められます。
そもそも自信とはなんでしょうか。
まず事実として「他人が決めるものではない」ことです。そりゃそうです。表現して初めて他人は「あ〜自信があるのね」と認識できるくらいで本当のところは本人のブラックボックスの中に入ったままなのです。
だから自分の、自分に対する意識を変えればどうにでもなる部分なのです。
ではどうすれば花陽の自信をコントロールできるのでしょうか。
自信には必ず発生要素があります。それは何かと「比べる」ことにあります。
簡単な例だと実績なんかが自信の源です。
自分が過去に行ったことでうまくいった成功体験と、これから取り組む事象を「比べて」みて「出来る」と実感すれば自信になります。
過去に間違った選択をして修正出来ると思えば同じ事象に対して自信が持てます。
経験のない事象は自分の先入観、価値観、理想等と現実の印象と「比べて」決定します。
反対に過去の失敗事例を解決出来ないと思ってしまうと”トラウマ”となり行動に制限がかかります。
花陽の場合は、花陽自身が思い描くアイドル像と自分とのギャップをどうしたら埋めることができるのかが解らないから自信を持つことが出来ないと言えるでしょう。
花陽も何かと「比べて」結論付けています。
比べることで自信のあるなしが決まる、のであれば解消法は「比べる」ことを辞める、または「比べる」もの自体を変えればいいことなのです。
しかも上記のとおり本人の意識の問題で他人は関われない領域の話です。誰にも迷惑なんか掛りません。もちろんお金もかかりません。
勝手に自分の都合のいいように解釈してしまえばいいことなのです。
一番怖いのが自信を持つ持たないの条件付けを行ってしまった結果、行動不能、思考停止になることです。
こんな自信は百害あって一利なしといえるでしょう。
でもリアルでは後者のほうが一般的なのかもしれません。
「自信が無いからやらない」と。
やらない決断をして、それで解決できる物事であれば結局その程度の案件でしかありませんので必然の結論でしょう。
でも花陽みたいに何かをやりたい、やり遂げたい、結果を出したい、行動したい思いがあるならそれを自信に依存するのはとても頼りない選択なのです。
自信は自分で変えられます。
オススメは「比べる」ことを辞める、です。
なんでかというと、意味をなさない場合が多いからです。比べることで奮起できれば使えばいいし、落ち込んだり足を引っ張ったりするようなら辞めればいい。
あくまで都合に応じて使い分けなければなりません。
考える手間さえ惜しまなければ自ずと答えは見えてきます。
だって自分の中にだけある自信なのですから。
もしあなたが本心で何かに取り組みたいと思っているのなら、自信に依存しないことに「自信」を持ってください(笑)
この#4は花陽が自分と向き合い同級生とともに進化していくエピソードですが、今まで「比べて」いたものがどう変化したかが見どころになっています。