ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

評価者の価値

 

絵里と海未は芳林公園で短い話をします。

 

海未は絵里のμ’sに対する意志と矛盾する行動(動画の配信)の理由を問います。

 

根底に絵里の「素人にしか見えない」、「A-RISEでさえ素人にしか見えない」という評価を聞かされます。
海未には理解できなくて反論しますが絵里の評価は変わることはありません。

 

海未はμ’s始まって以来の他人の厳しい評価を受けます。
悪い評価とも言えましょう。
自分が信じて一生懸命やっているスクールアイドルにおいて最高峰のA-RISEまでも評価されないとすれば「今までやってきたことはなんだったんだろう」と感じて当然です。

 

リアルでも行動を起こす源は自身の思考である以上”それ以外”の人の意見は基本含まれません。

 

でもそれがそもそも間違った選択なのです。

 

確かに意思決定する場合、あまり他人の意見ばかり聞いていると事が進まないことがあります。
特に同じような視点、同じような立場、似た者同士の意見は口当たりは良くても結局抽象的だったり意思決定者より考えが及んでいなかったりします。

 

要するにアテにならないのです。
自身だけで意志決定する経営者を揶揄して「ワンマン」と言われてますがこのあたりに原因があるのでしょう。他人をアテにしてはいけない思考です。

 

でもこの「ワンマン」な人も結果が好ましくない場合に「ワンマン」と評価され、結果の伴うものに関しては「当たり前」となります。
当然その人の経営する会社がうまくいっていれば、評価されて収益も上がる事でしょう。
対して会社が上手くいってなければ「ワンマン」だから当然だ、とされてしまします。

 

それでも自分が意思決定する場合には注意が必要です。

 

それは聞く相手を選べ、ということなのですが、商売や仕事において意志決定する場合に他人の意見を取り入れないということは「お客さん」の意見も含まれていないのです。

 

そして「自分の意見は間違っていない、間違うはずが無い」と過信して失敗します。
リアル店舗だと致命傷にもなりかねません。

 

顧客の要望も意見も聞かず「間違っていない」と決断してお店の改装を断行し、結果以前の雰囲気が良くて通ってくれた顧客が吹っ飛びます。

 

良かれと思ったことが完全に裏目に出ます。
この例のリアル店舗ではこの「間違い」に気付いた時点で莫大なお金を既に使っています。
取り返しが付きません。

 

そして新しい店舗を気に入ってくれる人が定着するまで獲得の難しい「新規客」を頼ります。

 

体力が持たず傾きます・・・。書いているだけで恐ろしいシナリオですが意志決定に対象者の意見を無視するとこうなります。

 

管理者は東京都内都心部に古くからある大手ホテルが好きです。
泊れる身分ではないのですが仕事柄そのホテルの利用者のお相手をよくします。

 

嘆かわしいのが昨今古い建物を数年掛けて建て替え改装し、名前は同じでも全く雰囲気の違うホテルに生まれ変わってしまう例が珍しくありません。
もちろん建物の対応年数が既に50年とか過ぎていれば安全面からも建て替えの必要性は理解できます。

 

ですが新しく出来たものは総じて個性のない今風なビルディングになります。
作る人は個性が無い意見に反論するでしょう。でも間違いないのが「建物の風格は確実に落ちている」という事実です。

 

名前は出しませんが東京都心には古くて日本風のサービスが行き届いて格のあるホテルが数件あります。

 

それは見ただけでもサービスを感じられます。
特別な雰囲気を持っています。「あ〜日本の一流ホテルだな」と感じることができます。

 

一方、昨今東京では新しい大きなホテルが出来るというとだいたい外資系になります。
外資系ホテルはそれはそれで素晴らしいものもあるのですが、古くからある大手ホテルに比べると明らかに「軽い」のです。格がありません。この「格」というものは外国の人に理解できないのかもしれませんが開業して今日明日できるものでもありません。

 

新進のホテルであれば致し方ないことなのでしょう。
ですがこの外資系ホテルと同じような建物を東京の老舗大手ホテルは真似します。ホテル側は改装前と後とで品質の低下を招かないよう心を砕いているようですが、端から見ている管理者は明らかに改装の前と後とでは客層が変わっています。

 

それは時代の流れでしょうがないのかもしれませんが「昔のほうが良かったのにな」と率直に思います。

 

ホテルなんかはキチンとリサーチして、顧客の意向も取り入れて意思決定していることでしょう。
そんな動向の中で我々が見る所で肝心なのは、リサーチで意見を訊く場合でも「自分の考えは間違っている」という前提で行う事なのです。

 

 「間違っている」前提ならば間違わない方法を見つけようと努力します。
いきなり大規模な設備投資なんかやらなくなります。本気で顧客の意見を吟味します。

 

社長の独断だけで物事を極端に動かそうとしなくなるのです。
そして「ダウンスケール」の考え方により小さい試行から結論を導き出すのです。

 

小額、小規模なリサーチを繰り返せばリスクを抑えることが出来て、確実にお客さんの求めるものに近付けることができます。

 

 「自分の考えは間違っている」思考は未然に失敗をヘッジしてくれるのです。

 

海未は絵里のポテンシャルを知りません。
 ”一学年上の生徒会長”位の情報しか持っていません。
なので海未の世界はせいぜい広くて学院レベルでしょう。

 

絵里はその道のプロフェッショナルです。その評価は、向上したいのであれば真摯に受け止めなければもったいないのです。

 

人の意見はうっとうしい場合もありますが、それは取捨選択していらない所は捨てればいいだけのことです。

 

もし訊かなかったことで自分が無知になるとしたら、それだけは避けなければならないのです。

 

管理者著書

『シナリオ技術とビジネスセミナーの融合〜売れるバックエンドのストーリー〜』



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