ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

権威の落とし穴

 

海未は希から絵里の真実を聞かされます。

 

ただの上級生で批判的な生徒会長でしかなかった絵里の存在が自分たちとは全く次元の違う視点で評価していた事実を知ります。
そしてμ’sの現状と比べてショックを受けます。
海未は絵里に、自分たちには無い「人を魅了する」スキルのプロフェッショナル性に気付かされました。

 

これは海実が絵里に対して新たな権威を感じた瞬間でもあります。
これによりいままでの絵里の言動に合点がいきます。

 

海未はこの「権威」を発揮してもらうことでμ’sの道標となるよう願います。指導してもらうことで”素人”からの成長を促したいと思うのです。

 

人の権威性にはいくつか種類があります。
この分類はシナリオを書く人にも描写の一助となりますので、ぜひチェックしてみてください。

 

一つはこの絵里みたいに経験実績で権威付けが生じるパターン。これが一番人に影響を与えます。
やっていること、やっていたこと、ましてや絵里みたいに実績が伴うと最強です。

 

権威性を口で言うより行動結果で示した方が格段に説得力マシマシで伝わります。
そして人はこの権威を感じ評価してしまいます。経験があるだけでも実績となり権威性は生じますが絵里の場合は「コンクール上位者」という付加価値まで付いています。

 

もう認めざるを得なくなります。
それでも相手が認識しなければ権威性は鳴りを潜めていますが一度認知られると普通の人が一気に凄い人に格上げされてしまいます。

 

いわゆる「本物の人」です。

 

もう一つは勝手に権威を付けてしまうパターン。
肩書きや服装、所持している物や身につけている物にも権威を表す効果があり人に影響を与えます。

 

肩書きは”社長”とか”取締役”とか”部長”などの他に”先生”や”教授”、”医師”とか”弁護士”なども含まれます。

 

服装は”警察官”や”パイロット”などの制服に代表される職業のほか”医師の白衣”だったり”サラリーマンの上質なスーツ”なども入ります。

 

身につけている物は”高級車”や”高級時計”などがあります。
いずれも前提として見た人より「上」なものが権威として伝わります。人は見た目だけでも影響を受け勝手に判断してしまうのです。

 

 「この人の言うことは信用できる」と勝手に思わせる事が出来てしまうのです。

 

世の営業マンが取引先にアロハ短パン突っかけサンダルで行かずキチンとスーツネクタイで行く理由がここにあります。

 

このように権威は至る所で我々に影響を与えているのですが、ここで注意しなければならない点があります。

 

本来権威の心理は人が複雑な思考を巡らせなくても結果を導くための便利な作用なのですが、鵜呑みにできない側面があります。

 

ひとつに「その権威に従うべきか」ということです。

 

何も考えないでいると人間は正直に生理的心理に従い相手を疑いません。
例えば警察官の制服を着ていれば、着ているだけで”本物”と認識して「銀行口座の暗証番号を教えてください」と言われれば教えてしまうでしょう。
 ”警察官なら悪用なんてしない”と勝手に解釈してしまいます。

 

でも似たような制服を着ていてもその違いに気付かなければ「警察官=安心」と解釈し現金まで渡してしまったりします。
詐欺師な人の手口にも使われます。

 

もう一つは「権威者は本当に専門家か」という点です。
上記の通り権威は後付けでも威力を発します。つまり専門家でもないのに専門家と名乗ることが簡単に出来てしまいます。

 

実績、肩書なんて詐称しようと思えばいくらでもできます。
バチっと仕立てのいいスーツを着ているからといって実業家とは限りません。
高級外車に乗っていても実はレンタカーかもしれません。

 

疑ったらキリがないのも事実ですが心理作用で自動的に判断してしまう機能が人間にあるのならデメリットも知っておかなければ生きていけません。
これは心理作用なので誰も逆らえません。特にお年寄りは要注意です。

 

海未は自身が極端な羞恥心さえ反応しなければ、穂乃果並みの判断力を発揮して行動します。
その海未は絵里に教われば確実にダンスがうまくなると思いました。
絵里の存在はμ’sにとって必要不可欠なのです。

 

管理者はその昔お坊さんから教わったことを思い出しました。

 

 「本来権威ある者、力のある者は、無い者に対して”分け与える義務”がある。」
 「有償でも無償でも与える事をしなければならない。それを怠ると、なんちゃらモン(実名は伏せます)みたいに逮捕されるんだよ」と。

管理者著書

『シナリオ技術とビジネスセミナーの融合〜売れるバックエンドのストーリー〜』



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