ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

決められないとリーダーにはなれない

 

人は行動する場合、決めることをしないと行動に至りません。

 

当たり前のようですがこれがけっこう難しいのです。
自分ひとりだけにまつわることは例え間違っていても自分だけ納得すれば何とかなりますが、こと組織に関する事を決める場合には他人に影響が及びます。
なので責任が伴います。

 

穂乃果のリーダーたる所以はこの「決める」ことが出来るところにあります。

 

海未は絵里にダンスを教わることで”品質改善”の必要性を訴えます。
メンバーは絵里の隠れている実力権威性より見た目で判断し消極的な意見を述べます。
7人μ’sのほとんどが否定的な中、リーダーの穂乃果は違った見解により周りを納得させてしまいます。

 

穂乃果は本質を見抜いています。
他のメンバーがμ’sの本来の目的には関係ない絵里の態度や言動に囚われて否定しても、「それは違うよ」とはセリフとして言いませんが事の本質を見せる(聞かせる)ことで同意を得ます。

 

このようにリーダーは決められなければなりません。
そして決めた事に責任が生じます。責任とは無論結果に伴うものでもありますが、決めた根拠を相手の納得する形で提示出来なければ合意は得られません。
これもリーダーの責任です。

 

ですがリアル社会は穂乃果みたいに痛快に物事は進みません。
決めることにしてもおよそ”グレー”とか”玉虫色”とか”とりあえず”で推移していくのが日本の風習みたいに言われます。

 

更に決めたとしても根拠をハッキリ明示しません。”だいたいこんな感じ”程度で落ち着きます。
同意にしてもまず全員が納得できることなんてありません。
むしろ否定派のほうが整合性がとれていたりします。

 

穂乃果はそんな”理想形”ではありますが本質を突いているのです。それはその人の資質なのです。

 

リーダーの資質として「決める」ことを考えてみましょう。

 

決めないと物事は進みません。
これは周知の事実で「決める」役割が上司であったり経営者であったり所謂上の人になります。
でもやみくもには決められません。同意が得られる得られない以前に根拠が無くては話になりません。ここでも結果を導き出す公式が働きます。

 

 「結果」を得るためには「行動」が必要で「行動」を起こすには「思考」が必要となります。

 

この公式がしっかりしていれば周りの人に同意を得られやすく、動きやすくする効果があります。
更に細分化して精度を上げられればなお高い効果が期待できます。
だいたいうまくいかないのはこの設計に問題があるように思われます。

 

リーダーとして、うまくいかないよくあるパターンでは行動だけ真似をする場合、つまり「決める」ことだけしかしないで根拠に乏しいケースがあります。

 

当然根拠に乏しいのでキチンと最後まで考えられていない決定なのですから結果が出る前に空中分解します。
資質が無いのにリーダーに任命された人や勝手に後付けでリーダーと称している人、そもそもリーダーの自覚のない人などが陥ります。

 

経営者や任命者がリーダーの資質とは別のファクター(人がいないとか)で人選するとこうなります。
現場でそんなリーダーに当たるとたまったものではありません。

 

管理者の経験で自称リーダーたる人を見たことがあります。
その人は現場の仕事でやたら「決める」ことが好きでした。立場的にはその他大勢となんら変わりなかったのですが率先して「決める」ことをしていました。

 

管理者は初めこの人を見た時に「なんて主体性のある人なんだ」と評価したものですが、後にその評価は間違っていたことに気が付きます。

 

この人は会社から認められた管理職でも何でもなかったのですが勝手に決めてくれるので、他の人は従っていればいいだけで楽な側面もありました。
ですが決めることは本来責任が生じます。とてもメンドクサイのです。

 

ある時労使交渉として従業員代表を選出しなければならなくなり必然的にその人が選ばれました。

 

その結果会社側に大変有利な交渉結果となってしまいました。

 

もちろんみんなの同意なんて得ることすらしていません。
この人はみんなから責任を問われましたが平然としています。
ここでこの人の本質をみんなが知ることとなります。
この人はリーダーの資質もないのにリーダーという権威を持つことを主眼とし責任などのリーダーたる本質の部分は全く考えていませんでした。

 

リーダーのフリをするのが好きだっただけなのです。

 

まんまとその人に会社も従業員も乗っかってしまいました。
この人はリーダーの行動の部分しか真似していませんでした。思考や結果なんて眼中になかったのです。

 

そんな人間を一瞬でも信じた管理者は馬鹿でした。
その後その会社は他にも不手際が会社レベルであったので(いわゆるブラック)早々に退職しましたが、このビジネス論を勉強して自分の愚かさを知ったのでした。

 

ま、これも経験です。
リーダーはリーダーだから、ではなく資質があるからリーダーになれるのです。

 

どうか”エセリーダー”には気を付けて下さい。

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