ラブライブ!ビジネス論 高坂穂乃果はCEO

このサイトの記事は 『c2013 プロジェクトラブライブ!』 よりビジネス論比較研究の為に引用させていただきました。

シナジー効果の意味

 

シナジー効果とは相乗効果の意です。
お互いの持っているものを組み合わせて更なる効果を得る方法です。

 

でもこのシナジーはなんでもかんでも組み合わせればいいというものではありません。

 

μ’sは絵里と希を向かえ入れることでシナジー効果を得ました。
絵里のダンススキル、統率力、決断力。
希の全体を見渡せる包容力はいままでμ’sに足りていなかった部分です。

 

この二人の加入はグループの頭脳強化とも言えるでしょう。

 

それまでのμ’sもそれぞれ能力のあるメンバーが加入してシナジー効果を生んできています。
穂乃果の牽引力と決断力、海未の作詞力と倫理観、ことりのデザイン力、花陽の魅力ある歌声と情熱、凛の運動能力、真姫の作曲力、にこのこだわりと環境・・・
それはまるで人間の四肢のようにそれぞれが機能し完成されていきます。

 

リアルでも企業合併などシナジー効果を狙う上で常とう手段として用いられます。
なんか最近は救済目的も多いのですが、くっつくといいことがあるのです。これは企業に限らず個人レベルでも有効な手段の一つです。

 

ただし注意したいのが”専門性”がないと効果を発揮しません。両方なにかの専門家であれば理想ですが少なくともどちらか片っぽは専門家でなければシナジーは生まれません。
両方素人ではただの慣れ合いにしかならないのです。

 

管理者もかつて働いた職場などでこのシナジー効果を狙って誰かと組んで新しい事をしようと試みたことが何度かあります。
結局うまくいかないのですがビジネス論を勉強してその原因が解りました。

 

それは素人同士だったからです。

 

まだ会社に集まってくる人がそれなりにレベルの高い人であればその価値はあったでしょう。
企業経営経験者だったり元銀行員であったりすれば管理者の持っていないものを補えます。これがレベルの低い職場だといろんな意味でダメだった人しか集まりません。

 

かく言う管理者もダメだった残念な人なのですが、そういう環境で誰かと組んでも相手は会社を潰した人だったり、リストラで会社には不要とされた人だったり、始末の負えないのがそれを自覚していないでいいときの話しかしないような人だったりでした。

 

そんな人とムリくり組んでもシナジーなんか発生するわけがありません。

 

自分の持っている専門性以前の問題でした。「あ〜私っておバカ」と思いました。

 

自分の専門性が高いか低いかは別として少なくとも自分より「上」と思える人とくっつかなければ価値は生まれません。
なかなかそんな人と知り合う機会もないように思えますが、もし「この人は素晴らしい」と感じてぜひ一緒にやってみたいと思う人がいれば手っ取り早い方法があります。

 

前述の記事の中でも書きましたがその人の「お客さん」になってしまうのです。

 

そしてお客さんの立場ながら相手のメリットのある事をします。ここで人間的信頼が生まれます。
熟成してきたら「一緒にやりませんか」とオファーします。

 

これがのっけから「あなたは素晴らしい、ぜひ一緒に仕事をしましょう」としたら確実に嫌われます。
相手が喜ぶことを最初にしなければこちらの「都合」は聞いてはもらえません。

 

もちろん相手が喜ぶネタを持っていないと使えない手ではありますが「お客さん」になれば情報もとれやすくなります。
かかる経費は、この場合は消費ではなく投資なので積極的に使います。

 

これが開かない門をコジ開ける早い方法です。

 

人は仕事を行う上で不足があるとやたらノウハウを求めます。
でもノウハウは思考が抜け落ちている場合も多く、また行動の一面でしか解説されていないため、結局特定のケースでしか使えない情報であることが珍しくありません。
 ”情報”と組んでもシナジー効果はありません。
ノウハウではなく「誰と組むか」なのです。

 

このことはとても大切で人生を左右するものでもありますから慎重に選びたいところです。
慎重にはしなければならないのですが、時間がかかる側面もありますので決断は早いほどいいのです。

 

ラブライブ!も第一期の2/3を使って、#8まできてようやくμ’sのメンバーが揃いました。
物語の時系列の描写を見ても絵里と希が加わったのが7月頭と推察されます。
μ’s完成までまるまる3カ月ちょっとかかっています。これでも早い方なのではないでしょうか。

 

フィクションとリアルはリンクしませんが、いずれにせよ「今日お友達になれたら明日から一緒にお仕事」とはいかないのでかけるべき時間はかけなければなりません。
そういう意味でも早い行動が求められます。

 

さらに早ければ早いほど競合に強くなります。
先行者利益と言うよりも時間障壁が築けます。

 

μ’sと同じようなスクールアイドルを立ち上げようとするならば、μ’sがかけた時間3カ月をこれから始めなければ同じにはなりません。
結果、μ’sは3カ月リードし続ける事になり、これが時間障壁となって、後発との差別化ができるのです。

 

そんなリアルチックなシリーズ構成をラブライブ!は見せてくれるのです。

管理者著書

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