ラブライブ！ビジネス論　高坂穂乃果はＣＥＯ

　「実際にやってみる」という効果は誰でも知っている事でありますが、誰でもやっていません。

会社の言うこと、上司の言うことが現場サイドでは「机上の空論」であることが珍しくありません。
なぜか現場経験のある上司ですらそんなことを平気で言ってきたり、全く未経験の初心者が現場をまとめる立場になったりします。

そして問題を棚上げ塩漬けにして自然風化させてしまいます。
全く持って、積極性を求めるべき人がやっていることは、真逆の消極的なのが実際のところです。

穂乃果の発想は至ってシンプルです。

考えて解らなければやってみる、これだけです。

リアルではこんな簡単なことにも見えない壁を作ってしまうのです。
コンサルタントやカスタマーという人たちの中にも実際にやりもしないで判断を下す人が多いのです。

そういう人と知り合う機会も少ない管理者ですら、ちょくちょく見かけます。
　「いつまでも説明なんか聞かないでやってみればいいのに」と思うのです。でもまずやりません。

延々とその会社の仕組みから行動手順から上司に時間をかけて聞いています。
その説明している人も簡潔的確に喋れている分にはそれなりなのですが、けっこう自分がやっている当たり前の仕事を何も知らない他人に上手く伝えられていません。

教えることって難しいのです。現場を知らない上司なんかは論外です。管理者は幾度となく人生の中でそんな寒い光景を目にしてきました。

穂乃果の行動は的確です。しかも自分も同調してその中に入りました。
やってみる事の価値と効果をちゃんと知っています。

穂乃果はことりの為に出来る限りの努力をしています。
歌詞を書くのはことりでしかない事を認識しています。なのでどこにきっかけや糸口があるのか、穂乃果自身もことりと同じ世界に入ってみて自分で感じた事をことりに促しています。

ここまでして指導者となれるのです。

管理者はコンサルめいた記事を書いておりますがコンサルタントは、もちろん人にもよりますがあまり信用していません。

およそ経験が乏しかったり、クライアントの事情を理解しようと本気でしていないと感じるからです。

穂乃果みたいに現場に自分から入って物事の本質を見ようとはしません。

当然診断結果にしても実情と乖離したものが出来あがります。
経営者の話し相手程度ならそれでも構いませんが問題があってコンサルを雇うのでしょうから本質を突くためだけに存在価値があるはずです。

なぜか偉そうにしています。権威性を持っていないと安心できないのかどうか知りませんが高い所に終始留って眺めていやがります。

そんな敷居の高そうなコンサルタントはけっこうお気楽に誰でもなれます。
自分の持っているもの、経験や情報など一般素人より少し詳しければコンサルタントを名乗ることが出来てしまいます。比較の対象が素人でも、です。
資格なんて関係ありません。仕事さえ取ってこれれば誰でもコンサルタントになれます。

そしてクライアントが成果があると判断すれば長期契約などで毎月一定のコンサルフィーを貰うことが出来ます。中には一カ月何もしないでフィーだけ受け取るコンサルタントだって珍しくありません。
それがコンサル業のうまみです。
一般会社員では考えられませんが労せずして収入を得る専門家でもあります。

結局、問題のある会社は自分でなんとかするしかないのです。

そういう前提の基、孤独な経営者は外部に相談できる人を欲するのです。
そのお相手がコンサルタントなのです。

もちろん優れた人もたくさんいます。
成果実績を提供できるコンサルタントはその会社と一生お付き合いすることが可能になります。
定年退職しても先生呼ばわりされて、ぜひうちの顧問になってくれと先方からオファーが来たりします。

優秀なコンサルタントの条件はやはり実績です。クライアントに貢献できてナンボのものなのです。
そういう人は企業と経営者に密着しています。
コンサル指導によりどれだけ業務改善ができたか、キャッシュフローの改善に貢献したか、顧客を獲得できたか等はクライアントの要望にも寄りますが、あまりにも”エセコンサルタント”が多いような印象が拭えないのも事実なのです。

穂乃果の姿勢は馬鹿にしたものでありません。
リアルコンサルにおいても学ぶべき点が多いのです。

シンプルな提案が出来ないコンサルは残念コンサルです。

穂乃果の姿勢はコンサル業にも通じるところがあるのです。

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