シナリオ、脚本の推敲法|シナリオ教室の劣等生

シナリオ、脚本の推敲法T

推敲は直しの前提である。

 

シナリオは映像化するにあたり、幾重にも直しがつきまとう。

 

推敲して直して、を繰り返す。

 

やはり一発で完成とはならない。

 

推敲とは何をすればいいのか

シナリオ本文の下書きを書き終えれば、次工程として推敲を行います。

 

いわゆる直しをするわけですが、推敲の一発目にすることは至って簡単です。

 

至って単純で、驚かれるかも知れません。

 

推敲ではじめにやること、それは・・・

 

止めることです。

 

シナリオの執筆作業そのものを一旦止めてしまいます。

 

こういうと、え〜と思われるかもしれません。

 

でもそうなんです。

 

一度シナリオから離れることをします。

 

原稿用紙はたたんでください、それと原稿用紙には必ずノンブルを振っておいてください。

 

原稿用紙の束は机から落としただけでもバラバラになります。

 

どれが3ページ目でどれが30ページ目か分からなくなります。

 

一度バラしてしますといちいち内容を読んで整えなければならなくなります。

 

これって膨大で余計な作業となりますので気を付けてください。

 

で、資料が入力されたPCも閉じてください。

 

机の上の消しゴムのかすも掃除してきれいにしてください。

 

筆記用具もしまいます。

 

推敲作業の第一歩とは 「何もしない」 ことから始まります。

 

だから何もしません。

 

いつもの生活に戻ります。

 

これってお疲れ様でした、という意味で止めるわけではありません。

 

推敲のためにシナリオからあえて距離をおきます。

 

早く直したい、修正したい、今の気持ちを忘れないうちに考え直したい、そういった気持ちを推敲のためにぐっとこらえてシナリオから離れます。

 

もう物理的に離れます。

 

いいシナリオが書きたいですか?書きたいですよね。

 

ならば今は我慢するシーンです。

 

シナリオから離れて時間をおいてください。

 

どれくらい時間をおけばいいのか、というと人にもよりますが、私なら一週間はほしいと思っています。

 

これは精神論で言っている訳ではありません、根性論でもなければ根拠のないべき論でもありません。

 

私はもっとも効果の高い推敲法を申しています。

 

書かれたシナリオはそれこそ玉手箱のような箱にしまって目にとまらないようにします。

 

その効果は時間が経てば必ず実感できます。

 

だから今はシナリオに触ってはダメです、見てもいけません、考えてもいけません。

 

我慢してください。

 

執筆作業を止めた効果

そしてシナリオから離れて時間が経ったとします。

 

どれくらい時間が必要なのか、については書いたシナリオの内容を忘れるくらいがコツとなります。

 

シナリオ執筆の疲れが癒えてきたかな〜程度でいいと思います。

 

そうして、シナリオのことを考えない時間が経過しました。

 

久しぶりにシナリオの入った玉手箱を開けてみます。

 

あなたは自分で書いたシナリオをおもむろに読み返してみます。

 

そうするとだんだん顔色が悪くなってきます。

 

読み終えたあなたはこう言うはずです。

 

「なんじゃこりゃ〜」

 

この場合のなんじゃこりゃ、は字が汚いとか間違いが多いとかのなんじゃこりゃではありません。

 

自分は一体何を書いていたのだろうか、という意味のなんじゃこりゃ、です。

 

そうなんです。

 

書かれたシナリオがとても酷く見えるはずなのです。

 

「あれ〜?こんなにひどかったかな〜」と感じるのが正常な反応です。

 

推敲に入る前は真剣に考えてこれが一番いいと思って書いたはずなのに、時間が経って見返したときには全然ダメダメに感じてしまいます。

 

もう自分が嫌いになりそうです。

 

でもそれでいいのです。

 

そう感じることが目的なのですね。

 

ご自身が書かれたシナリオがダメと思えなければ推敲になりません。

 

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