作家たる由縁、オリジナリティ|シナリオ教室の劣等生

作家たる由縁、オリジナリティ

 

オリジナリティがなければ作家にはなれません。

 

その人の発信するもの、その人固有のオリジナリティが認められて作家となるのです。

 

見たり聞いたり感じたり、観客からみた作家のオリジナリティはなんとなく分かるのですが、それを発信する側になろうとした場合、どうやって見つけられるものなのでしょう。
作られるものなのでしょうか。

 

 

誰にでもあるオリジナル

 

ここで考察するオリジナルとは映像の歴史における原点(オリジン)ではありません。

 

脚本を書くことで その人は発信者となります。
なにがオリジナルとなるのか、
どんなものを書けばオリジナリティ溢れる作品となるのかを考えてみましょう。

 

管理者も含め、初心者は ”作家” という言葉に はるか彼方を感じてしまいます。雲の上感満載な言葉です。
でも発想の源は素人もプロも違いはありません。

 

なにが違うのでしょうか、

 

素人は「何をやっていいか、どんなことをすればいいか」わかりません。想いを文章にすることも、映像を設計する事もどうやっていいか、普通はわかりません。
いっさいがっさい分かりません。経験もありません。知り合いにも作家なんていません。

 

対してプロの作家は自分独自の ”やり方” を知っています。
何を考えて、どこを見つめて、どうやって文字として文章として表現するか、わかっています。

 

この作家の真理に辿りつくには か〜な〜り〜訓練しないと成し得ない事は 素人にもわかります。
わかるのですが こむずかしい理論や観測的意見を聞いていてもラチがあきませんし、時間もありません。
管理者の感じたシナリオスクールへのフラストレーションも このあたりにあります。

 

人生は短い、
とはよくいいますが 物事の本質さえ見極めることができれば 余計な遠回りしなくても済みます。

 

作家たる由縁は オリジナルを作れるか否かで決まります。

 

オリジナルは自分で見つけられます。見つけ出せれば 後はそれを文章に写す、表現する技術を習得すれば プロフェッショナル!
そしてお金も稼げるでしょう、ただしこの世の中、お金というものは何かと後からついてくるもので即金性はありません、特に脚本家の場合。

 

オリジナリティについて言えば、結論というか答えはすでに自分の中に秘められています。

 

ここでひとつ、鵜呑みにしてもらいたい事実をお伝えします。それは、

 

 「自分はオリジナルだ」 ということを自覚してください。

 

人は必ず個別の個性を持って存在しています。極端に誰かと似ている事もあるかもしれませんが、全く同一ではありません。
オリジナルを見つける第一段階は 鵜呑みにしていい事実を認めることから始まります。

 

で、機械的に、無機質に、ト書きのように 鵜呑みにしてもらって初めて みんなと違う自分を見つけ出す準備が整います。

 

ちゃんと自覚してくださいね。他から馬鹿と言われようが何と言われようが自覚してください。
これが出来ないと シナリオで例えれば原稿用紙がない状態と同じなのです。

 

 「自分は他とは違う、自分はオリジナル」の意識は作家でも 我々初心者でも誰でも同じ、人の普遍的なものです。

 

認めれば未来があるし、認めないでみんなと同じがいいと思えば元通りになるだけ。

 

お選びください。選択は自由です。

 

簡単でしょ、何も考えずにそのまま、そういうものと自覚するだけです。

 

マトリックスのモーフィアスのセリフを 一部変えて言えば
「オリジナルは見つけるのではない、オリジナルと知れ」です。

 

 

オリジナルには特性がある

 

自分が人と違うオリジナルであることを自覚したら どんどん掘り下げてみましょう。
このオリジナルとかオリジナリティは 特性があります。
知っていないとあらぬ方向に暴走して制御不能に陥ります。

 

まず、自分のオリジナルは見ようとしなければ発見できません。そして見つけたら見つめ続けなければ見失ってしまいます。

 

自分のオリジナリティが見えなくなってしまったら、何も発信できません。今まで通り受け手に戻らざるを得なくなります。

 

情報のやりとりでは 発信者と受信者の2通りしか存在しません。
発信者になれなければ あとは受信者、受け手、誰かから与えられたもので満足するしかない人、ということです。

 

管理者もそうですが・・・
たぶん受け手では退屈だから発信者になろうと思ったのではないでしょうか、あなたも。
もし発信者になりたいのであれば 早いうちに自分のオリジナルな部分を抽出した方が断然お得(時間がかからない)なのです。
作家を志していなくても 面白い脚本、シナリオを書こうと思ったら 自分のオリジナルの抽出は避けては通れません。

 

オリジナルでないものとは ”人のマネ” か ”不完全なおかしなもの” でしかありません。

 

マネ師は、それも極めればオリジナルになるのですが、それはともかく・・・
散々やり尽くされている感の強い映像において どうすれば自分のオリジナルを発揮できるのでしょうか。
何が自分のオリジナルなのでしょうか。

 

それは必ず見い出せます。

 

なんでそう言えるのでしょうか。
現在活躍されている作家さんや いろんな事を教えてくれる先人の作家さんたちは もともとは我々と同じスタートラインで、受け手から始まっています。
生まれた時から発信者なわけがありません。

 

余談ですが よく軽々しく「才能」を口にする人がいますが 実際のところ「才能」云々の前にやるべき事が山とあります。
才能以前に誰でもできる努力が大きな可能性を秘めています。

 

「才能」を口にする人は、その時点で物事に取り組むことを諦めています。諦めている人間は作家にはなれませんし 発信者にもなれません。
物書きに向き不向きはあります。ありますがその原因を才能と評するには早急過ぎます。

 

「才能」を唱える人は自分の可能性を自分で全否定しています。そういう人種です。そうやって自慰行為が楽しい人たちなのです。
そんな人は観客に留まればいいだけで 我々とは違う種類の人です。耳を傾けてはいけません。

 

オリジナルを見つける、ということは ”自分の個性を見つける” ことです。その個性を脚本に写すことが出来れば、たくさん描写できればオリジナリティ溢れる作家になれます。

 

作品に反映できる自分の ”個性” とは何でしょうか。

 

それは ”自分が面白いと感じる” ところ なのです。

 

そう、面白いと感じる、この感じた部分が ”あなたのオリジナル” なのです。

 

これって映像に限りません。今日買い物に行ったスーパーで感じた ”面白い” 事象でも構いません。

 

そしてこの ”面白い” は当たり前なようで 見つけにくい部分でもあります。
それは 見ようとしなければ ス〜っと頭の上を通り過ぎてしまうものだからです。

 

 ”面白い” と感じる人の意識は 人に対する口当たりがやさしいので 見逃してしまいます。
目立ちません、地味キャラなのです。

 

そして人は悪い所だけ見えてしまいます。ネガティブなことは物凄く心に残ります。
残念ながら人はそういうふうに出来ているのです。

 

悪い所はよく目立つのです。

 

だから人は他人に対して厳しいのです。印象の悪い事に関わりたくないから無関心なのです。
恥ずかしながら管理者もそうです。

 

人にやさしく、自分に厳しく は理想論で実際は「人に厳しく自分に甘く」が現実です。
それは 悪い所、ネガティブな事象が必要以上に心に深く印象づけられる人間の心理作用にあるのです。

 

目の前の事象の ”面白い” と感じるところを浮き彫りにするには 目を凝らして見逃さないようにするしかありません。

 

もちろん、あなたが面白いと感じる部分は 他の人ではわかりません。
あなた固有の感情ですから共感できる人がいても全部ではないし、全員でもありません。

 

 ”自分の面白い” を見つけられないと 他人の ”面白い” も見つけられません。
自分が自分の ”面白い” を理解できないのに 他人に ”面白い”事なんか見せられる訳がないのです。

 

脚本は他人を楽しませるための映像を作る為の設計図です。それが脚本の存在意義ともいえるでしょう。
作家も読んでくれた人に ”面白い” を提供できるから、多くの人に共感してもらえるから作家と呼ばれるのです。

 

それを無視したものは ”ただの一人よがり” でしかありません。オリジナルでもなんでもないのです。

 

作家の存在意義とはオリジナルが書けるかどうかである。
そのオリジナルは ”面白い” と感じるその人固有の個性である。

 

お固い話しが続いたので 管理者からオタねたをひとつ

 

さっきまでアニメ見ていました。
もう昔の作品ですがサンライズのロボットもの「ゼーガペイン」です。2クール26話、けっこう時間がかかりました。確か2006年頃のサンライズのオリジナルです。
久し振りに見ましたが とても面白かったです。ヒロインの 「カミナギリョーコ」 の中は花澤香菜ちゃんで彼女のデビュー作(間違っていたらゴメンナサイ)だったと思います。いろいろ面白いところはあったのですが 特筆するべきは後半の「カミナギリョーコ」の感情表現です。ゼーガペインアルティールの中でしか生きられないカミナギは いつもの明るいカミナギで、残念な境遇にも関わらず笑っています。一方舞浜サーバー内のカミナギは感情を失っています。無表情で笑わない、表情を一切変えないことで感情を失った描写をしています。この対比を同じ登場人物で同時進行で見せています。2通りの人格を整合性のとれた形で描写しています。これが ”面白い” と管理者は感じました。

 

この管理者の ”面白い” は管理者が感じた固有の感情です。当然なにも感じないで見終わった人もたくさんいるでしょう。 でも共感した人もたくさんいるのです。共感できる人に向けて管理者が作ったお話しに この ”面白い” 要素を加えれば(あくまで要素、意味合いです、カミナギをまる写しするわけではありません) ウケる事間違いなしです。それが管理者のオリジナリティであり、観客に面白いと感じさせる、評価を受けるタネになります。

 

 

下田正美監督の作品は管理者のお気に入りです。「ゼーガペイン」 面白いですよ、オススメします。

 

      

 

 

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第一章 シナリオ構築の全体像
  • 参考に過ぎません
  • 必要な作業とは
  • 小から大へ向かう
  • この作業に取り組める人とは

第二章 実作業に取り組みましょう
  1. テーマの設定
  2. ログラインの決定
  3. お話しの骨格を設定する
  4. キャラクターを作ってみよう
  5. プロット出しでアイディアを量産する
  6. 箱書きで構成を検討する
  7. 下書きシナリオ執筆
  8. 推敲と清書

第三章 お話しの作りはお手本からマネをする
  • 現実的な“マネ”とは

第四章 コンクールに応募する場合
  • 応募要項は鉄板ルール
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  • 添付するあらすじについて


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