キャラクターの個性|シナリオ教室の劣等生

キャラクターの個性

 

 

脚本、シナリオにおいて何が一番大事か、それはキャラクターである。

 

物語は設定や構成ももちろん重要ではあるがキャラクターの魅力ひとつでどうにでもなってしまう。
映像の設計者である脚本家はキャラクターの創造主とも言い換えられるのだ。

 

そんな事実があるにも関わらずシナリオスクールの最上級生は

 

 ”一番難しく考えているのは構成” という

 

それは脚本家の役割を理解していない

 

設定や構成は脚本家が通しきれない部分がある。まだ防波堤が存在する。
絵コンテや演出、監督の世界観も操作される余地となりうる。

 

しかしキャラクターの発する独特のセリフ、特有のリアクションは脚本家が設計出来ません・・・では済まされない。

 

 

 

個性とは未定である

 

キャラクターの個性・・・管理者が一番謎だった部分(いまもそうですが)です。
ぶっちゃけシナリオスクールに入学した理由もそのあたりにありました。

 

ヒロインの女の子の性格はどのように設定すればいいか、
どうすればあのような魅力的で躍動的で思わず惚れてしまいそうな女の子像を描けるのか、
本当に謎の世界なのです。

 

結局、シナリオスクールでは とにかく書け書けばっかりで
性格はイメージキャラクターから想像して、程度しか分かりませんでした。

 

リアル女優さん、俳優さんはリアル独特の人物の持つ雰囲気というものがあります。
それはキャメラを通じて痛いほど観客に伝わってきます。
実写の魅力はその辺にあり、目線すらハッキリしないアニメキャラは ”気持ち悪い” と評する監督さんもいるようです。
これは脚本家でも凌駕できない領域を俳優業という人たちはスキルとしてもっているのですが
なにせ2次元の話、

 

なんでも絵として描けるということは脚本家が決めてあげないと、なにも発しないというところが悩ましい。

 

でも一旦魅力を決められて、それが放たれると 表現力としてはもう固定化したリアルキャラなんて2次元にはとうてい及ばないと管理者は思うのです。

 

これってキャラクターの一部分の解析ではどう考えてもダメで、複合的にまとめて、
しかも周りの状況(キャラクターの境遇やサブキャラクターの配置、関係性やモブキャラも含めて)
に大きく左右されてしまいます。

 

この点は実写でも同じですが、もともと存在する俳優の特異な個性の組み合わせと、
何もない所から設計するのとでは苦労の種類が違います。

 

いずれにしてもキャラクターの個性付けは避けては通れない要素であり、
また脚本家の腕の見せ所でもあるのです。

 

そして、管理者なりに文献をあさった結果、プロの先生たちはどうしているのかというと・・・

 

 ”キャラクターに任せている”

 

これが結論となりました・・・

 

う〜ん

 

納得出来るでしょうか・・・皆さんは。

 

完成形でしか見られないアニメのヒロインはじめカワイイ、カッコイイ、とても魅力的なキャラクターたちは
初めからそのようになったわけではないという事実が見えてきたのです。

 

 

とりあえず眼鏡をかけろ!

 

昨今、いろんな種類のお話しにいろんな個性あふれるキャラクターが登場するので、
こればっかりはケースバイケースとしか言いようがないのですが

 

初心者目線で言えばとりあえず ”眼鏡をかけさせてみる”

 

これは効果があります。
別にメガネキャラが好きだからヒロインをメガネっ娘にしろ、という意味ではありません。

 

初心者がシナリオを書くと、なんだかみんな同じような見た目で、同じような言い回しで、似たような行動をとりがち・・・
なので アイディアがなければとりあえず眼鏡をかけて他のキャラクターと差別化しろ、特徴をくっつけろ、
見た目でもいいから違う人に見せろ、
そうしないとつまんない以前に 誰が誰だか分かんなくなってしまいます。

 

そしてそんな ”見た目聞いた目” 違いによって、そこからそれぞれに個性とまではいかなくとも特徴を与えてあげるのです。

 

聞いた目とは(変な日本語ですが) キャラクターの中の一人を関西弁にしてみる、帰国子女にしてみるということです。
つまりセリフを工夫するということです。

 

けっこう見た目聞いた目はハッキリと違いが出るのでオススメな手法です。

 

前述で ”複合的に” と記しましたが、シナリオスクールみたいに

 

柱はこうで ト書きはこうで セリフはこう書いて・・・

 

なんて分解して話を進めたらキャラクターなんて想像できません。これ、本当です。

 

最初、シナリオを書いてみるとハンで押したような、だれが主役かも分からないようなお話しになりがちになります。
それを避ける為には基本的な設定をまとめたら・・・

 

〜〜ヒロインの基本設定(草案)〜〜
ヒロインは長女で他に2人姉妹がいる。歳の差はこれくらいで、とか
ヒロインの幼馴染で性格をよく知っている親友が3人いる、とか
ヒロインは過去に事故にあっていてトラウマがある、とか

 

ここまで具体的にしなくてもいいですが、とりあえず基本的な設定をしておいて

 

ヒロインに眼鏡をかけさせます。

 

そこからお話しが膨らみます。

 

 

※なぜ、ヒロインは眼鏡をかけているのか、を考えた場合、

 

1、過去の事故で姉妹の中で一人だけメガネっ娘になった
2、ヒロインは眼鏡が似合わないと思っていてそのことを親友は理解している
3、ヒロインは自分を過小評価していて他の姉妹より奥手である

 

なんて想像が広がります。

 

まあ、例えばの話なのですが、こうやって眼鏡ひとつかけさせただけでも拡張するのです。

 

そこでシナリオスクールの常とう句 「葛藤を描け」 に繋がります。

 

それはヒロインの自分自身の葛藤かもしれません。姉妹や親友との葛藤かもしれません。

 

その葛藤に陥るのは ”ヒロイン自身” が勝手に陥るのです。

 

脚本家はその状況を ”書く” だけなのです。

 

ただただ葛藤を描け、書け書け言われても 分かんない人には物理的なぶつかり合いを描写すればいいのか、と思います。

 

だからストーリーテリングの未熟な古いアニメは なんでもかんでも ”天下一武道会” になってしまうのです。とりあえず拳を交える展開になってしまうのです。

 

なんでもかんでも バトりゃいいてものではありません。
今も安易なバトルモノに飽き飽きしている管理者は、強く言いたい!

 

その葛藤はなぜ葛藤となるのか、そのバトルは必要なのか。

 

葛藤にも それ相応な理由が必要で、観客を納得させられないバトルや葛藤はやらないほうがマシ!!

 

なのです。

 

 

キャラクターが勝手に動き出す

 

一定の基本的な条件を与えてあげさえすれば脚本家が四の五の言わずとも勝手にキャラクター自身が動き出します。

 

これは本当に動き出します。

 

勝手に喋って勝手にリアクションしてくれます。
たぶん、こうならないと魅力的なキャラには成長しないのではないかとさえ思います。
そんなに難易度は高くないと思います。管理者の経験上。

 

何本かシナリオを書いてみて、書いているうちに一人くらいそんな主体性のあるキャラクターが出てきます。

 

書き終わって客観的に考えると、そのキャラクターはけっこう感情移入がうまくいっている場合に登場するような気がします。

 

いつの間にかイメージが固まっていて、それはかつてお付き合いしたことのある女の子だったりして、
それが脳みそに刷り込まれているものだからスラスラと反応が返ってくる。
更に、蓄積した皮肉なんかも引用したりして面白いと思えるセリフが出てきてアクセントになる。

 

そんな感じなのです。

 

でも、もちろん初期ストーリーがあるわけで全く脱線するわけにもいきませんが、案外構想した最初のモノより面白くなっていたりします。

 

 「なんじゃ、これ、最初のプロットなんてまるで無視して書いてしまった・・・」

 

でもそれでいいと思います。
その感覚が分かるか分からないかが肝で、構成や設定はキャラクターの魅力に勝りません。

 

別に設定や構成なんかどうでもいいとは言いませんが、キャラクターが没個性で書き直すくらいなら、暴走したほうが絶対に面白いはずなのです。

 

 

注意点を挙げれば・・・

 

一、特徴付けはありとあらゆる所に存在する。セリフひとつにしてもにコントラスト、スピードを変えるだけでも違って見える。

 

一、イメージキャラクターは身近な人に限る。有名な俳優を使っても意味がない理由とは、所詮あなたの知らない人でしかない。

 

一、リアリティが多少でもなければ観客は納得しないし、説得力も無い。観客が納得する理由がリアリティに繋がる。

 

一、だからなるべくウソをつかない。フィクションでもウソはついても1回こっきり、多様しない。

 

一、主役とはキャラクターの個性の強弱による、肩書ではない。

 

一、キャラクターについては点検が必要、たまに見直してみる、個性を再確認してみよう

 

一、個性が強いとは目立つ存在である。派手とは違う。考えてみよう。

 

一、脇役、端役に個性を持てせて能動性を加味すると物語が面白くなる。個性付けの精度が上がると物語がぐっと深くなる。

 

一、リアルの女性(異性)の魅力を見つけるコツは、ほめポイントを数多く見出すこと、そのポイントをキャラクターに与える事

 

一、キャラクターをステロタイプにするな

 

一、人間を描く、人間をキチンと描ければSFだってなんだって違和感なく観客に伝わる。SFだろうがロボットものだろうが描くべきは人の普遍性でしかない。

 

一、登場人物は誰ひとり同じでない、それぞれ個性を持っている、全部違う人違う個性、感情の機微を描け、それには多くの人と出会え、街に出ていろんな人の会話に耳を傾けよ

 

一、絶対に無視できない異性、とにかく片っ端から異性と話してみる、比べてみる

 

 

ザックリとまとめてみましたが これからもキャラクター論についてはお話ししたいと思います。

 

 NEXT Entry 『自由に動くキャラクター』

 

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第一章 シナリオ構築の全体像
  • 参考に過ぎません
  • 必要な作業とは
  • 小から大へ向かう
  • この作業に取り組める人とは

第二章 実作業に取り組みましょう
  1. テーマの設定
  2. ログラインの決定
  3. お話しの骨格を設定する
  4. キャラクターを作ってみよう
  5. プロット出しでアイディアを量産する
  6. 箱書きで構成を検討する
  7. 下書きシナリオ執筆
  8. 推敲と清書

第三章 お話しの作りはお手本からマネをする
  • 現実的な“マネ”とは

第四章 コンクールに応募する場合
  • 応募要項は鉄板ルール
  • スケジュールに気をつけよう
  • 添付するあらすじについて


※PC画面で23ページ、16075文字



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