手書きが創造をかきたてる

 

 

※シナリオの書式の関してはカテゴリー「シナリオスクールのリアル基礎講座」をご覧ください。

 

シナリオでの創作に慣れていない人は原稿用紙での手書きを勧める。

 

管理者も基礎課程は全て手書きでこなした。

 

それは人の生理に沿った創作術に基づいている。

 

キーボードでは、便利だが想像や感性に触れられない、または触れにくいのだ。

 

手書きのススメ

 

初めてシナリオを書く人は、200字詰め原稿用紙に手書きで書きましょう。

 

そのココロは

 

基本的なシナリオの仕組み、書き方を身体で覚えることがまず一つ。
イメージを文章化する場合、手書きの方がリズムに乗り易い、イメージが紙に写しやすいというのがもう一つの理由です。

 

昨今はPCのキーボードで文章を作成するのが常識となりました。
作家でも学生でもサラリーマンでも、文章を書く行為として当たり前になりました。
みなさん、タイピングとか上手ですよね。

 

ただ、シナリオという性格上、例え将来的にPCに専用のエディタを入れてキーボードでシナリオ作成するにしても、初心者でこれからシナリオを学び書き始める段階では手書きから入るべきなのです。

 

 ”シナリオという性格上” としましたが普通の文章とシナリオの書かれている文章とは同じ日本語の文章なのですが少し性格が違います。

 

一言でいえば「シナリオに書く文章は有機的、能動的な要素も求められる場合がある」というのが妥当な表現かと管理者は思います。

 

それでいて感情的なのです。それも激しいくらいの・・・。

 

これはプロの脚本家の先生方も少なからず提唱していて、自分のイメージを紙に出力する場合は ”手書きに限る” という意見が多いのです。

 

シナリオスクールでも最初は手書きで書きなさいと指導を受けますがキーボード出力も今どき認めない訳にもいかないらしく「どちらでも構わない」というスタンスでした。
それでも最初は手書きから教わります。

 

一応それなりにペラ(200字詰め原稿用紙の事)にはペラの利点というものがあって手動で字を書くことが少なくなった現代において、字を書く行為に独特の緊張感と言いますか、雰囲気をもっています。

 

シナリオスクールが最初生徒に教えることは手書きでのペラの書き方です。
徹底的に覚えてもらう事をします。いの一番になります。それもなるべく早いうちに覚えて下さいと指導されます。

 

こう書くと、シナリオとは さも難しい書き方なのかとビビりそうになりますが、安心してください、シナリオの書式はいたって単純です。

 

それこそ日本語が普通に書ければ半日3時間くらいの指導で誰でも書けるものです。
ただしシナリオスクール的には書式についてはしっかり指導したいらしく(そりゃ当り前です、お金払って習いに行っていますから)1マス目単位で間違いを指摘されます。

 

というわけで、シナリオ、脚本を書くことは、書くだけならこんなに楽な文章はありません。
会社の取引先に提出する企画書の方がよっぽど難しい、そんな感じの文章です。

 

で、なぜ脚本家大先生も初心者は手書きにした方がいいと申すのでしょうか。

 

いえ、初心者のみならず「創作段階では手書きにして、清書のときにキーボードを使ってPC出力させる」という方もいらっしゃいます。

 

シナリオはご存じの通り、本文中で書く内容は3つだけです。柱とト書きとセリフ。

 

柱の内容は無機的で機械的です。場所そのものに感情もなにもありません。シーンの場所の指定なのであまり余計な文句を付けると場所がどこなんだか、伝わりません。

 

ト書きは、感情込めた描写や意味合いを表現する部分ではありますが 表現そのものはあくまで機械的で、無機的で味気のない必要最低限の言葉で表します。
観客に感情移入させるシーンでも、文章そのものはつまんない言葉だけで綴られます。
画面に反映させて、初めて感情移入できるように設計してありますが、文章に感情移入を感じるような表現はしません。

 

問題はセリフです。

 

あまり理屈はありません。
キーボードでパチパチ打ち込んでいってセリフを書くのと、えんぴつ持ってペラにカッコ書いて、思い浮かべたキャラクターの発するセリフを書く時と、明らかにフィーリングが違います。

 

なんといいましょうか、
手で書いた方がセリフが生きているように感じるのです。

 

なにも特別なことではありません。キャラクターの心情を考えながら思い付いた言葉を、「打つ」か「書く」かの違いだけしかありません。

 

でも格段に「書く」ほうが断然しっくりくるのです。

 

これが有機的、能動的な言葉を自分から出力させる時にとても有効に働きます。
そしてその言葉は「動き」出しやすくなります。複数のキャラクターの掛け合いにでもなろうものなら、ポンポン言葉が(セリフが)飛び交います。
そのセリフがいいとか悪いとか他の評価なんてどうでもよくって、キャラクター達から勝手に喋ってくれます。そういうもの、なのです。

 

人の感覚を表現する場合はなるべくアナログに頼るべきなのです。

 

その感覚を覚えるため、知ってもらうためには一番最初に手書きから始めましょう。

 

最初に「自分はタイピングが得意だから」と言ってラップトップを教室に持ち込むのでなく、シナリオを理解したあと将来的にはキーボードを使っても構わないので、最初は手書きで自分の物語を書いてみて下さい。

 

うまくいったところも、うまく表現できなかったところも、熱が入ったシーンも、アイディアが思い付かなくて適当にこなしたシーンも全てライブに語ってくれるのが手書きのいいところなのです。

 

管理者は、今はキーボードを使ってシナリオやサイトの記事を書いていますが、初めてキーボードを使ってシナリオを書いた時、みょ〜な違和感がありました。

 

ローマ字入力でパチパチ打っていてもなかなか次の気のきいたセリフが思い浮かびません。
ヒラメキにも鮮度があるようで「おっ!」っと思いついてキーボードを叩き始めて一字タイプミスしたら、「あれ?なんだっけ??」と真っ白になることもありました。

 

あまりいいことはないのです、キーボードは。

 

プロの大先生のシナリオはペラに書いてあるセリフに躍動感まで表現しています。
思いっきりマス目からはみ出してどっか〜ん!と書いてあります。対してキーボードは絶対にはみ出しません、当たり前ですが。

 

でもシナリオって誰に見せるのでしょう、観客ではありません。
映像を作るスタッフに見せて伝えるものです。
マス目からはみ出した感情むき出しのセリフにセリフ以上の感情が伝わるはずです。

 

絵コンテ、演出の人はどんな感情でセリフを言っているのかが感覚で伝わるのです。。

 

それをやってのけるのが作家であり作家たる由縁なのです。
セリフ以上の感情が、脚本家の言わんとする事がスタッフにも伝わります。理屈抜きに「なるほど、そうなのか」と理解が得られます。

 

セリフを枠からはみ出して書きなさいという意味ではありません。
人間はアナログに出来ています。
そして描かれるキャラクターもアナログな感情を発して感情移入を誘います。

 

それはキーボードからは生まれにくいのです。

 

PCやキーボードやエディタはとても便利です。でも、こと感情表現にはあまりにも不器用な気がします。

 

大事な人には手紙で直筆の方が気持ちが伝わります。字が汚くてもそれが自己のオリジナリティ、自分らしさ、あなたらしさを自動的に演出してくれます。

 

キーボードを使ってシナリオを書くことはいつでもできますし、感情の仕組みさえ理解できれば便利なものは使うべきと管理者は思いますが、最初のうち、新しい取り組みを始めた時期、とても感受性が敏感なうちに手書きの醍醐味を知っていた方が面白いのです。

 

世の中、メンドくさい事に価値があります。この原理をシナリオに応用しない手はないのです。

 

 

 

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