脚本家 高橋幹子氏 講義
平成25年(2013)11月21日 管理者の通ったシナリオスクールにて開催されたゲストセミナーでのお話しです。高橋氏はアニメシナリオライターとして招かれましたが某有名シナリオコンクール大賞受賞者でもあられます。
脚本家 高橋幹子(たかはしもとこ)氏の講義
アニメと実写の違いについて
ネタが違う。アニメ向き、実写向きがある。絵で見せた方がよいネタと俳優が演じた方がいいネタ。
アニメはセリフが重要。「・・・・」は避けるべき。「あっ」でも「うっ」でもいいから声を発するべき。声優を活かす。喜怒哀楽を大げさにする。
尺の違い、テンポの違い、予算的には実写の方が具体化する手間がかかる為制約が多い、制作期間とスタッフとの付き合いの長さも違う。
アニメと実写の共通点、シナリオについて
人物の心情を丁寧に描く。心の奥底までたった1つの心情を書いていく。
テーマを持たせる。一言で言えるテーマを決めるべき「これを伝えたい!」
自分の好きな話を書くべき。
シナリオはなんでもかんでも書けばいいというものではない。得意分野で勝ちに行け。勝ち試合をしろ。負ける試合はしない方がいい。一度傷つくと使ってもらえない現実。
※「心情を丁寧に描けていればシナリオライターとして生きていける」
※仕事は毎回、試合だ、勝負だ。
シナリオは事件より事情を入れるべき。事情とは『心情』である。